全ツ版『Cool Beast!!』感想・4

花組公演感想,花組

昨年9月7日(火)13:30と18:00に観た花組全国ツアー『Cool Beast!!』金沢公演の感想の続き。
書き残してたぶんです。

・全ツ版のベスティア様は本公演とはキャラがまったく違ってて面白すぎでした。

本公演……ベスティア・柚香光(95期)、旅人エストーム・瀬戸かずや(90期)
全国ツアー……ベスティア・柚香光(95期)・旅人エストーム・永久輝せあ(97期)

ベスティア役はどちらもトップのかれーちゃんが務めており、旅人のエストームが変更に。
エストーム役の学年がかなり下がったというより、トップより上級生が務めていたのが下級生になったというポジションの違いが大きいかと思います。

本公演の対・瀬戸くんの場合はプログラムに書かれている関係性にもぎりぎり納得できるのですよ。
「互いに惹かれ、近付き触れ合い、どちらからともなく踊り出す。まるで、鏡で自分自身を見るように――。」
そもそも旅人(人間)と獣が鏡のようにってのがよくわからんのではありますが、それはともかく。

でも全ツ版ベスティア様。
あれはビースト超えて雌カマキリやろ。
交尾したオスを取って食うやつ。なんなら交尾もさせずに取って食うやつ。

ひとこ逃げて逃げてーーーーーー!!

いやぁ、かれーちゃん攻めるわぁ。
相手が下級生だからが容赦なし。
花組全ツ版女ベスティア様、1ミリも可愛くなかったのも衝撃です。
ムラで観たときは可憐さすらあったというのに。

同じ設定でこんなに役柄と舞台の雰囲気を変えられるかれーちゃん、恐るべし。

翻弄されるひとこもとてもよかった。
芝居ではよく「絶対に殺す」系の役をやってるけど、被虐性も持ってるんだよね。

・ベスティア様の場面のお歌もしいちゃん。歌職人。

・夜の蝶・フローレスまどか。
艶やかで、花の中を娘役を引き連れて舞い踊るのもしっくりくる。

・フォルティスほのかちゃん。
体格がいいのもあってマイティーとは違った重量感のある敵役ぶり。

・メカメカは、ムラも全ツもどういう気持ちで観ていいかよくわかんなかった……。
メカメカってなんやねん。(ぴかぴかって意味だった気はするけど)
若手修業の場?

・黒燕尾で3人くらいでびゃーんびゃーんびゃーんと跳ぶ振付もけっこう謎。
あれはかっこいいのだろうか……?

・この公演、美穂姐さまを堪能できたのも嬉しかった。
歌の上手いジェンヌさんはたくさんいるけど、美穂姐の歌はかけがえのない声。

・れいまどのデュエダン。
駆け引きというか、踊れる2人だからこその「芸」を見てます感がすごかった……!
あんなのでもこんなのでもどんなのでも踊れるよっていう。

かれーちゃんと華ちゃんのときは、あまり踊れない華ちゃんを優しく導くかれーちゃんというのに昔の少女マンガ的な夢があったのよね。それはそれでとても好き。
ビジュアル合ってたし。

相手役がまどかに代わったら相手役を「導く」「守る」という要素が消えた。
2人で宝塚花組のすごさを見せてやるわ、こちとらプロ、宝塚筆頭組の花組のダンサートップコンビですんで!!と勝手にキャプションつけたくなる感じになりましたね。
これはこれで面白い。

・エトワールがびっく&ゆめ様というのがとっても全ツ仕様ですね……!

かれーちゃんの最後の大羽根ぶん回しが楽し過ぎでした。
元気ねぇ(笑)。

・大介先生らしき方が客席にいらしたのですが、ヒョウ柄じゃないんだなぁなどと。
一緒にいたのはかっしーだったでしょうか?(自信なし)

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