おだちん主演の月組バウホール公演「『BLUFF(ブラフ)』-復讐のシナリオ-」のライブ配信を見ました。
9月18日(水)15時からの回です。
作・演出はハリーこと正塚先生。
初演は1990年、約35年ぶりの再演なんですね。そっか……私が生まれる前か……(適当)。
久世さんの初演とどのくらい違うのかわかりませんが、ものすごく面白かったです。
正塚作品はいろいろと再演されており、なぜこの『BLUFF』が30年以上ものあいだ再演されなかったのかと文句を言いたくなるくらいでした。
しかし、役者を待っていたのかなぁと。
演じるにふさわしい役者が主演やヒロインを務めるタイミングが回ってきたということかと勝手に理解しました。
そのくらい、主役・ドノヴァンのおだちんが巧い。上手すぎる。
詐欺師・ドノヴァンがお爺ちゃんを演じるところ。
あーーーーーーこの巧さ、おだちんだわーーーーー!
青年ももちろん似合うけど、こういう変なお爺ちゃんが似合いすぎるところがものすごくおだちんだわ。ていうか、ぶっちゃけこっちのほうがイメージしっくりきすぎるのよね。路線、しかも月組の新2番手(だよね?)としてはそれもどうなのかと思うけど。
しかもマッドサイエンティストな爺さんが楽しげに歌い踊り、メンデスを振り回すところがめちゃくちゃ笑えるんだ。
と上手すぎる爺さん芸にやられてるところに、すっと青年・ドノヴァンに戻る。そのシームレスさ。
すっとセリフ一言で役を行き来できる自在さに、震えた。
そうか、ドノヴァンってこういう技術を求められるのか。
そりゃ誰でもどうぞってわけにはいかんわなぁ。
おだちん主演の作品になるわけだよ。
でもただ爺さんが上手いだけじゃ宝塚の主役としては不足なわけで。
シャロンとの関係で苛立ちを見せたり、心の距離感が近づいたり。
そしてとどめの
「一緒に持ってくぞ!」
おだちんにめちゃくちゃときめかされたわ……。
いい作品でいいキャストだからチケット難で、ライブ配信しか見られなかったけれど、配信だけで見られてよかった。Blu-ray、出るよね?
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