『元禄バロックロック』新公感想・2

2022-01-16花組公演感想,花組

新公2番手・コウズケノスケだいや

かっこいいイケオジの悪役、コウズケノスケはだいや。
せり上がりではツバキの稀奈ゆいちゃんに脚をマッサージさせていて、本公演とも違った色気があって面白かったです。

昔からかっこよくて芸があるだけに、上手いのも想定内に思われるのが辛いところ……って贅沢な悩みだな。
なぜかいつもよりやや地味に感じました。老け役だからかな?

でもケイショウイン様との色っぽいやりとりも、ツナヨシとのやりとりでの苦々しい雰囲気もやっぱ上手くてかっこいいんだよね~~~~。
彼には新公主演を期待してしまう。

玉座に置かれたペス様をモフってたのは可愛い。ギャップ萌え狙いだろうか……。

ツナヨシみこちゃん

本役の音くりちゃんツナヨシをきれいになぞった役作りにみえました。

本公演の音くりツナヨシは、話題をかっさらうほどの出来。
歌唱力と経験と持ち味を遺憾なく発揮した音くりちゃんならではの役です。
可憐さから狂気まで見せる大ナンバーもあるしね。

みこちゃんのツナヨシは本役が凄すぎてどうしても見劣りするが、新公としては十分な出来だったのではないかと思います。
どうしても歌唱力に差があるしね。(なんせ相手は宝塚屈指の歌姫)
狂気やメリハリは本役ほどないけれど、いたいけで可愛いツナヨシ様でした。

リク美咲

クラノスケの妻・リクの美咲ちゃんは5色くらい声色を変えて演じてましたね。

ロリに近いような可愛い若妻からエキセントリックな女性、ドスの効いた恐妻まで。
次々と話し方や声音、雰囲気が変わるのがすごい。
芸達者さんで舞台度胸もある。

とはいえ、あれだけ役の雰囲気がコロコロ変わると、なんだかとっ散らかって感じてしまった。
芝居の役を見たというより、芸を見たという感じ。
チャレンジ精神は立派だと思う。

他いろいろ

その他、気になった方々を思いつくままに。

ケイショウインみおんちゃん

恋と娘を失って、大奥で強く政治的に生きるようになった風情。とてもよかった。
舞台を締められるのはさすが上級生ならでは。

ヨシヤスたおしゅん

ヨシヤスさん、きれいな顔してるなぁと思ったらたおしゅん。
ツナヨシの大ナンバーで「ツナヨシ様~~」のコーラスがとてもきれいでした。
みおんちゃん、だいやなどいい声、歌うまメンバーが揃ってるもんね。

あやめみくりん

場をさらう可愛さと歌の良さ。とてもキュート。
可愛いだけじゃなくて歌えて、明るさもあるのが強いよね。
下級生花娘、粒ぞろいすぎ……!

私的ヒットその1。

ヨミウリみくる

若いのに安定感がある。
ほんとにたまちゃん似ですねぇ。

クラノスケ芹尚英くん

本役のひとこクラノスケが青い炎なら芹尚くんのは赤い炎のような熱さがありました。
腹の底に一物も二物もありそうなひとこに対し、真っ向から打ちこわしに行きそうな芹尚くん。これは持ち味の差かな。
なんだか瀬戸くんに似てるなぁと初めて思いました。

ヤスベエみそまる

いい声で芝居が上手い。
『宝塚GRAPH』なんかでいいキャラしてる子だったのもあって、いろんな意味で期待してしまう(笑)。

私としては、美咲ちゃんよりよほどちゃぴに似てると思う。

チュウザエモンまのっち

上級生らしくさすがの安定ぶり。
討ち入りをするのは武士道のため、という想いをしっかり出してました。

ヒサミチまれとシミズ海叶くん

賭場・ラッキーこいこいのヒサミチとシミズはいい対称。
柔らかくおどるまれくんに、キメキメな海叶くんです。

まれくんは超ダンサーなイメージだったけど歌もいいのね。成績いいもんなぁ。

めっちゃキメ顔作ってキレキレ系の海叶くんはめっちゃツボでした。
私的ヒットその2。

ツバキ稀奈ゆいちゃんとカエデここちゃん

稀奈ゆいちゃんが色っぽい! キレイになったなぁ。
元月のちゅーちゃんを思い出しました。

今回の私的ヒットその3。

カエデここちゃんは登場が銀ちゃんの朋子を思い出す。
こちらもよかった。

スラレモン涼香くん

スリを止めてもらったお礼に財布ごと渡しちゃうスラレモンに涼香くん。
間抜けな人の好さにほっこりする。
新公ならではのアレンジも楽しいよね。

ほかにもたくさんの素敵なジェンヌさんがいました(クロノスケに絡む娘役ちゃん2人可愛かったなーとか)。
役がたくさんある作品だから、下級生を知るのにもってこいです。
あまり詳しくない花組下級生をこういうのをきっかけに覚えられたらな。

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