咲ちゃんサヨナラショー・1

雪組宝塚大劇場公演『ベルサイユのばら－フェルゼン編－』の千秋楽をライブ配信で見ました。
8月11日（日）13:00開演、3連休の中日です。

組長・にわさんによる咲ちゃんのメッセージ代読のあとに「彩風咲奈サヨナラショー」、そして再び組長による退団者のメッセージ代読、そして大階段を降りてのお花渡しと退団のご挨拶、なんどかのカーテンコールという通常の流れどおりです。

まずはサヨナラショーのセットリスト。たしかこんな。

ベルばらに始まりベルばらに終わる。

咲ちゃんの宝塚人生（ファン時代のスタートも含め）を象徴するようなラインナップでもあります。

また、本公演のフィナーレ部分が一新され、咲ちゃんの出番の多さとパレードでの大階段の楽曲がものすごく「彩風咲奈サヨナラショー」の様相を呈していたのに対し、実際のサヨナラショーはご本人の集大成というより、『ベルサイユのばら』の一部に見えました。

「薔薇のタンゴ」「オマージュ」というベルばらの名ダンスシーンで幕を開け、幕を下ろしたというのもあるのですが、吊りものがなかったのがその顕れではないかと。
ふつうはあるトップさんの芸名やサインの電飾がなかったんですよね。近年では異例じゃないかな。

とにかく『ベルサイユのばら』の世界を大切に、サヨナラショー自体を一つの作品として完結させることが咲ちゃんの望みなのかなぁと。

サヨナラショーは卒業するジェンヌさんの性格やあり方がよく見えるもので、咲ちゃんの性格の一端を知った気がしました。

それはそうと、右手人差し指にはめた雪の大きなリングは素敵でしたね。
『蒼穹の昴』のところで咲あさ引き継ぎがあったのも嬉しい。
次期にきちんと引き継ぐような場面があると安心する。

ラストの黒燕尾の揃い方は圧巻で、咲ちゃんが入団したころの、水さん時代の雪組を思い出しました。

ピリリとした舞台を見せる一方、同時退団する組子たちはなにげにフリーダム。
このゆるさというか、安心して話せる空気感が今の雪組の良さなのでしょう。