星組大劇場公演『阿修羅城の瞳』を観てきました。
5月3日(土)11時と15時30分の回です。
111期初舞台生披露口上
111期生の初舞台公演なので、公演に先駆けて口上が披露されます。
この日の11時は陽咲さん、ゆるかさん、一貴くん。
15時30分は綺陽くん、春真くん、琉月くん。
この期は文化祭をA・B両日程観てるので、記憶に残ってる子もいてちょっと思い入れがあるのであった。
11時の回のゆるかさんは顔ちっさくて可愛いなー!滑舌はこれから。
一貴くんはすごくきれい。かっこいい。
15時30分の回の綺陽くんと琉月くんは文化祭でめちゃくちゃ印象に残ってる男役さん2人だ。
綺陽くんはかわいい。竹久夢二の美人画みたいなお顔だ。
琉月くんは歌がドラマティックだった子ですね。口上でも低音ボイスを響かせてきた。さすがや。
阿修羅城の感想ざっくり
さて『阿修羅城の瞳』を2回観たわけですが、ものすごく面白かった。
先に見たお友達が「退団公演がこんなに面白くてどうする」って言ってたけど、ほんとそうだよ。
面白いからチケットが余らない。ただでさえチケット難のこっちゃん星組だというのに。
たぶん原作の七五調の台詞に歌舞伎的なチョンの音、こっちゃん出門の滑舌と殺陣にはわくわくするねぇ。
女役に配されたありちゃんつばきの色気と美しさもまた。
ありちゃん演じる闇のつばきが阿修羅に転生しての男役でつちかった声はゾクゾクした。
これは男役のありちゃんが演じるからこそだわ。
こっちゃん出門は歌いながら話しながらでも殺陣を決める。さすが……!
ものすごく早口なのに言葉が流れない。きちんと聞き取れるのも技術ですね。
台詞は歌舞伎を踏まえたものも多い。
「首が飛んでも動いてみせまさぁ」(これは将門の故事を踏まえた『四谷怪談』から)、「仁義礼智忠信孝悌の八つの徳を忘れた忘八で」みたいなのとか。
しかし古典の素養ないとけっこう難しいよねー。
でも、知らないことを教養として身に着けるのも快感だから、「誰にでもわかる」的なあまり易きに流れてほしくはない。
一つ一つのセリフすべてがわからなくても、話の流れにはついていける塩梅で描かれてます。
小柳先生、有能。原作付き作品を宝塚化させるの、上手すぎる。
『阿修羅城の瞳』のル・サンク、早く欲しいなー。脚本読みたい。
演出がかなりコメディ寄りなのは驚いた。
桜姫だけじゃなく、戦いの場面での鏡がものすごく便利グッズ。特撮戦隊モノでの武器のようだよ。それで闘いが決着するのがすごい。
それでも出門と阿修羅(つばき)の燃え滾る愛の重さは素敵でした。
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