
Phrase5 Impulse
- Impulse(Inspiration From Darkside)
- バラ色の人生(「オーム・シャンティ・オーム─恋する輪廻─」)
- 宿命(「エル・アルコン─鷹─」)
- 私から憎しみを奪うな(「モンテ・クリスト伯」)
- お前のほしいもの(「BIG FISH」)訳詞:高橋亜子
- 仕える王は私が選ぶ(「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」)
- マダム・ギロチン(「THE SCARLET PIMPERNEL」)
いわゆる悪役(ヴィラン)メドレーですね。
こっちゃんの中の人のイメージはまっすぐで明るく可愛い人なんですが、芝居でたまに見せる奥底のほの暗さも魅力的。
いや、役によっては歌唱力や身体能力も相まって暴力的なほどの怖さを見せてきます。
それでいて美声だから、ベルベットで撫でられるような心地よさもあるので最高ですね。『VIOLETOPIA』で闇堕ち始まる構成も素敵。
ありちゃんのコンテっぽいダンスから始まり、超速で飛び出すこっちゃん…最高だわ。
ひさびさにとんでもないすごいスピードで出てくる人を見た。
(元花1のまゆさんを思い出したわ)
そして男役たちのタバコ。
目の前で見たかったー!
ひとりひとり見たかった……この辺は映像の限界……。(映像があるだけありがたいともいう)
爛れた雰囲気がたまらんです。
琴パーシモンとありレッドもいいわ。
『モンテクリスト伯』の「私から憎しみを奪うな」では天飛がこっちゃんの相手役のような形に。
こっちゃんに抱かれてる水色の頭……ありがとうございます。
黒い衣装を着た皆がこっちゃんにまとわりつくように動く中、顔を寄せられたり、抱きすくめられたりする。
表情が耽美ィィィィ。
もしかしたら皆がこっちゃんの「感情」で、その中で天飛は「憎しみ」を担っているのかもしれない。
いつも天飛のすくすく成長ぶりにはびっくりするんですが、今回は儚い色気という新しい技を繰り出してきてヒイイイイアアアアとなったのでした。
あの健康そうなあまとが「儚い」ですよ、奥さん。
素では少年と乙女を行き来してるような人がッッ!
『アナワ』新人公演で泣いちゃった話とか、喉をつぶした話とかもあるし、そりゃ本人的には悩んだり苦しんだりしてるんだろうけど、なんかちゃんといつも期待値超えてくるから怖いよな、この人。
だいたいの人は「あー伸び悩んでるなー」「ちょっと休憩ね」って思う時期があるのに、天飛には感じたことがないのよ。飽きない。
102期文化祭からずっと楽しませてもらってて、ありがたいことこの上ない。
「クソ喰らえだ」のこっちゃんの顔すごすぎよ。好き。
スカピンの「我らの女神!」の顔もすごい。
狂信的で。
都ねーさんの大魚の魔女の歌、残るといいなぁ。
版権がんばれ。
Phrase6 Blaze
- 最後のダンス(「エリザベート」─愛と死の輪舞(ロンド)─)
- 栄光の日々(「THE SCARLET PIMPERNEL」)
『エリザベート』きたああああああ!!!
こっちゃんトート。
歴代屈指の歌の上手さであろう。
本公演で観たかったなぁ……外部に出てからやってくれてもエエんやで。
(でもそのときはシシィになっちゃうのかしら)
スカピンの「栄光の日々」は、こっちゃん、ありちゃん、あまとと公演トップ3が歌が上手いから、これまたすごい聞きごたえである。
他の星組生の迫力もすごい。
コンサートだけど、ひとつの物語を見たかのような重厚感があった。
Phrase7 Precious
- 君の願いが世界を輝かす(回替わり)
- Soranji(回替わり)
- あなたがいることで
回替わりの曲は、日曜夜と月曜夜でちゃんと変えてくれました。
日曜が「君の願いが世界を輝かす」、月曜が「soranji」。
Phrase8 souls
なんでこっちゃんは寝転がってあんなに歌うたえるんや。
ボール投げながら歌っても声はブレないし、寝っ転がったところから体を起こしながらでもふつうに歌える。声がCD音源。
なんなの、世界びっくり人間なの。
アンコール?
- 星を継ぐ者
- This Is Me
「星を継ぐ者」
元は瞳子ちゃん主演の『龍星』の曲で、もはや星組歴代トップの持ち歌みたいな感じですよね。
この歌に入る前のトークで、こっちゃんがこの歌をなかなか歌う覚悟が持てなくてという話を。
こっちゃんほどの人でも、そう思うんだなぁ。
「星を継ぐ者」は、セットも星空だけど、客席のペンライトの海も星空みたいできれいでした。
最後は「This Is Me」。
ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』の1曲です。
『グレイテスト・ショーマン』は、さまざまな個性を持った人たち、悪くいえばフリークス、異形の人たちを集めてサーカスを行なった話。
このサーカスは日陰にいた人たちに居場所を与えたのである。
こっちゃんが「フリークス」だとは思わない。
しかし、宝塚の男役というごく狭い枠で求められるものからは、少々外れてもいた。
高い実力あってのものだけど、男役としてはやや小柄な外見に愛らしい丸顔は、娘役としても充分通用するものだった。おかげで全国ツアーや海外公演でもヒロインを演じていた。
そんなこっちゃんが「これが私だ」と、そして「ここが居場所だ」と表明したかのようにも思える「This Is Me」という選曲であった。
星組生たちも、また。
彼女らも多士済々。
ビジュアルに、技量にすぐれ、でも足りないところも枠から外れたところもあり、それが個性であり、魅力であり。
星組生たちの居場所たりうる場所が、こっちゃんの率いた星組なのだと大声で伝えるのような「This Is Me」だった。
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