花組宝塚大劇場『エンジェリックライ』新人公演の感想の続き。
2番手・フェデリコ/夏希くん
本役カチャのフェデリコの夏希くん。上手かったですね。
歌も芝居もよく、すっきりとしながら存在感も見せる。
やや年かさの役だけどヒゲも似合い、違和感もなしでした。
新公主演コンビ含め、花組105期、やりよる。
本役のカチャより狂気が強めに感じたような。
大団円のところ。和解した初音ちゃんの顔を夏希パパが撫でるとき、色気のせいか身長差のせいかそのままチューしそうに見えて焦った。
月翔ジュリオと光稀ファビオは抱き合って喜んでましたね。ホームドラマか。
ラファエル/みくる
みくるんのラファエルは本役あかさんに比べてあっさりストレートな雰囲気。
素っ頓狂な裏返った声を出したり、「仲良くない!!」と強く言い張るようなところもなし。
本役のあかさんラファエルより、正統派できれいな役作りでした。
天界から落とされたあと、2つのうちひとつの葉っぱをつけたまま芝居をしてたのもちょっと面白かった。新公演出なんだろうな。
天帝/れいん
安定した出来ですね。
飄々としつつ一筋縄ではいかない独特な雰囲気も出す。面白い役を楽しそうに演じてました。
天界を統べる者という役柄上の性格と、新公の長という現実のポジションが重なるのも面白いところ。
(といって、実際の新公の長って天帝よりもアズラエルくらいの実務係ではという気はする)
アズラエル/あわちゃん
本公演で娘2としてのポジションにいるあわちゃんが新公では本役あおいさんのアズラエルに。
若くてきれいなアズラエルでした。
あわちゃんアズラエルはあおいさんほど固い雰囲気に見えず。
そのため、「実は若いときに人間への興味から人間界に降りたことがあって……ゆえに、今はお堅い教育係として若者を厳しく指導している」というギャップにはつながりにくかったですね。
ラウロ・フラウロス/鏡くん
安定したいい出来だと思う。きちっと演じてたしそれなりに外連味もある。
ただ、私の中でこの役自体がどうもあまり思うことがなくて……。(だから本公演でも特段言及してない)
人間ラウロと悪魔フラウロスの差をそれほど感じないからかなぁ。
ルーナ/真澄さん
2番手娘役のあわちゃんが本役の使い魔・ルーナに真澄さん。
色気も毒気もある、いいルーナでした。
ラファエルとの戦いの場面で新体操のリボンが絡まってましたね。
小道具の扱いは大変だ。
ミストレス/稀奈ちゃん
ミストレスの稀奈ちゃんもいい芝居でした。
荒くれ者が集まる酒場を取り仕切る、強さのある女性。
(本役はマスターの峰果のゆかちゃん)
こういう人が脇を固めてくれると心強い。
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