
花組宝塚大劇場『エンジェリックライ』新人公演を観劇してきました。
10月24日(木)18時からの開演です。
主演・アザゼル/みそまる
『エンジェリックライ』新人公演のメインキャストは105期祭り。
「105期はビジュアルで選んだ」というのを文化祭のときだったかに聞きましたが、そうはいっても上手い子は上手い。
その「上手い子」の最たるものが、今回主演のみそまるです。
なんせ歌える踊れる芝居もめちゃくちゃできる。
大穴は身長……。これはどうしようもないですね。しかも丸顔のタレ目で可愛い系。
だからといって娘役に転向するのもなぁ。なんか、娘役としてファンに求められるタイプかというとなんか違う気がする。
娘役になったら、ロケットで見せてたバツーンとした太ももにつっこまれると思う。
さて、主演のみそまるのアザゼルは見た目が少年なので「悪童」と呼ばれるのがしっくりきた。
ビジュアルは中高生くらい、はっきりいえば中学生くらいに見える。
本公演のひとこは見た目が大人っぽいのにピュアなことを言ってるのが若干こそばゆいのだが、その点は新公のほうが辛くない。
ピュアでやんちゃな少年のような天使がしっくりくる。
エレナとの心のやりとりや、フェデリコにまつわる行き違いには心がちくりと痛むし、ラファエルとの腐れ縁のようなところも楽しい。
でもみそまるの本領はクソ重い芝居だと思うので、そういう役を次は見たい。
アナタ、宝塚の枠は……って言いたくなるくらいの。
歌は聴かせましたね。
最初の歌こそ「少し緊張してる……?」と思ったけど、そうはいっても十分すぎる出来。
本役さんが歌が上手いし、みそまるは歌が上手いと元から知られてるのである意味割りを食ってると思う。
本役の出来がアレだったら「正解がきた」って言われるやつです。
ヒロイン・エレナ/夢ちゃん
新公ヒロインの初音夢ちゃん。
痩せてるためか鋭さがあって初めは「怪盗エンジェルシーフ」ほうに重点があるのかなと。
仕事人らしいギラギラ感が面白い。
本役の美咲ちゃんはあくまで宝塚のヒロインな感じがしたけど、こういうふうに役のほうに寄せてくのもいいよね。
そんな「エンジェルシーフ」エレナが、父親のところに行くと決めたところで一気にギアが上がって、少女マンガ世界から家族のドラマに変化した。
ぎゅいいいいいいいいんと音がでそうなくらいに芝居のテンションが上がった。
さすが芝居の子だわーーーー!!!
おもしれーーーー!!!と大興奮した。
「私のことを心配してくれるのはわかってるのありがとう」とアザゼルに断りを入れるところとか、ものすごく真に迫ってた。わかる、こういう言い方する。
自分の中で決意が固まって、他者の意見では動かせなくなってるときの言い方だ。
この「家族モード」に入ってからがすごく面白くて、感情の乗せやすいところなんだろうなと。
もちろん序盤の「天使?は?馬鹿いわないで」とうんざりしてるところも上手いんだけどね。
夢ちゃんも激重芝居パートのほうが本領発揮できるタイプなんだろうなぁ。
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