
花組大劇場公演『エンジェリックライ』9月28日(土)13時(初日)、9月29日(日)11時と15時30分の回を観ました。
罪のない少女マンガっぽい作品で『PR×PRince』を思い出しました。
正直なところ、作品の考察大好き、深読み大好き、観劇は感情をぐわんぐわんと揺さぶられるのが快楽というタイプの人には物足りない作品かもしれません。
ただ、観劇は1回のみというのが大半の人だと思います。
天使など文化的なことに詳しくなくても、組子に詳しくなくても、伏線に気づかなくても、そして半分くらい寝ててもわかる作品というのはたぶんありがたいもの。
大劇場作品なので、一見さんの一般大衆もターゲットにしてるんですよ。(わたしだって一般大衆ですが)
幅広い層がぼんやりと楽しんで、「はーキレイだったわー」と言って帰れる。
おおらかで、そういう意味でとても良い作品だったのではないかと。
年齢や性別ではじかれる(神経を逆なでされる)ような要素もなかったしね。
・2回目で実は…みたいなところをわかってると冒頭のあおいさんの言動にあ、これ!?ってなる。
・芝居でカチャが登場するときの「七つの海が広がる瑠璃色の宝石」みたいな歌詞は、カチャの芸名を盛り込んであるんですね。でも最初は同期のかいちゃんとるりぴーを思い出した。
・宝塚でヒロインの名前の由来を説明するとき、「光」率90%超えてない?
・カチャ演じるフェデリコの手下のだいやジュリオとれいんファビオ。
悪役だけどマヌケなところも多々ある役柄。
どうやら家族思いらしく「お嬢!」と発見したときの雰囲気から「あれ?」っとなる。
エレナとフェデリコの関係が改善ずる大団円は、まずだいやジュリオが泣き始め、つられてファビオも涙腺にきたらしく2人して鼻の付け根を押さえて涙をこらえていた。
ちなみに喧嘩はどうみても下手。
ガタイはよろしいので、実技(ケンカのウデ)は無視してアクセサリーも兼ねて雇ったんだろうか。威圧感はちゃんとあるし。
・れいんの衣装はだいもん劉衛強のかな?(初日で一番気になったこと)
29日にだいもんが花組来てたみたいなんですけど、気づかなかった……不覚。
・だいやと夢ちゃんが組んで色っぽく踊るシーンがあるのだけど、「ダブルゆめちゃんやん!」とうっかりウケた。
・夢ちゃんとみりんちゃんが演じてた「ファルファッラ」。
ほのかちゃん演じるフラウロスの使い魔ですが、イタリア語で「蝶々」って意味なのね。
そういや2人ともとても大きな扇を持ってた。蝶々の翅のイメージかな。
・あわちゃんルーナ可愛い~!
新体操のリボンで戦うの可愛い可愛い~!!
最後の戦いは短剣二刀流でした。
美咲ちゃんはスリット入りのドレスの脚から銃を取り出してました。
タニタカヤは娘役の戦い方に夢があるのか。
そういや『バロクロ』のときもあわちゃんと美咲ちゃんが素敵な戦いを見せてたもんね。
(あのときの武器はくないか何かだったっけ)
・ちなみにあかさんラファエルはファンタジーRPGに出てきそうな大きなガラスみたいな剣。
武器にもいろんな夢が詰まってますね。
・リアルでも作品中でも同期のあかさんとひとこ。
あかさんラファエルが金髪で、ひとこが銀髪なのもお揃い感があってなんかいい。
天から落とされたあかさんが肩や頭についてた葉っぱで美咲ちゃんから隠れようとしてたの可愛かった。
無理だよ!!
そういや1列センター前を歩くところもラファエルは大きな体を隠せてなかった。
あかさんラファエルはかくれんぼが下手である。
あかさんの「さよならは天使の定め」みたいなのもメタな泣かせどころですね。
・ウタエル(すみれ・まる)とオドレル(夏希・はづき)は出番はけっこうある。
人間界でちょろちょろしてる。
ウタエルのほうが真面目に仕事しててオドレルは楽観的なのかな。
別に「ウタエル」だから歌、「オドレル」だからダンスという分業はなかった。
・天帝ゆりちゃんのたいそう長いマントの下をわざわざくぐって捌けていく天使たち。
マントの下はどこかにつながっているのだろうか……異次元トンネルみたいな……ってわけでもなさそうだな。
別段意味はなさそうなのに、それをふつうに受け入れてる天帝様って心が広いのか。
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