『エンジェリックライ』感想・1

花組大劇場公演『エンジェリックライ』の初日を観劇してきました。

解説に「ファンタジー・ホラロマン」とあるとおり、ファンタジーをベースに作品そのもののがホラとロマンに充ち溢れた作品でした。

タニタカヤ先生らしい軽くてワチャワチャしたコメディです。
まったく肩が凝らない。
脚本レベルで観劇後に特に何かが残る作品でもないですが、大劇場らしいおおらかさがあります。
とにかく誰でも気楽に見られる作品です。

冒頭のアザゼル=ひとこの縦横無尽さ、地上に堕とされてからのホラを吹けなくてもだもだするところ、人間としての経験がないから初の飲酒がカルーアミルクになってしまうところなど、新トップスターのひとこは可愛さ満載です。

ヒロイン・エレナの美咲ちゃんはトレジャーハンターなのもあっていろんなコスチュームを着倒す。
カツラも込みでヘアスタイルもいろいろ楽しめて、あたかもファッションショーのようだったよ。

専科から降臨のカチャは悪漢のフェデリコ。
ソロモンの指輪への執着には理由があって……というところはフェデリコの若い時代の話もあります。
男役としての集大成で、大きさを見せました。

ラファエルのあかさんは、途中からアザゼルといっしょに人間界で動く。
アザゼルと腐れ縁であるというような設定もあり、同期であるひとこ・あかさんの関係性を反映したものでしょう。
アザゼルとのことにはいやいやながらも巻き込まれていく系の役どころで、あかひとの名コンビぶりを楽しめます。

ほのかちゃんのラウロ/フラウロス、あわちゃんのルーナたち悪魔チームのコスチュームも楽しい。
あわちゃんルーナが新体操のリボンで戦うの可愛い〜!!

冒頭では組回り研1さんへの祝福とエールを感じるセリフもあり。
さらには新米天使役のたらゆめちゃんと星名くんにはセリフもあり。たらゆめちゃん、お強い。
組回り時代のまどかを思い出す扱いだわ。

ラストはトップコンビが客席から退場するので2階席からは見送れず。でも本舞台には生徒さんがたくさんいるから、まぁ……。

卒業するカチャ・あかさんへの愛を強く感じる作品でした。

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