あり詩版『ダンサ セレナータ』感想・3

星組全国ツアー公演『ダンサ セレナータ』を観てきました。
9月28日(日)16:30の梅芸に、10月17日(金)13:30の金沢公演も追加してしまいました。
だから都合2回ですね。
2回観て思ったことをつらつらと書き残しておきます。

・ありちゃんのイサアク、梅田より獣っぽい感じが出てたような。
この物語は、やりきれない状況で、でもみんなそれぞれ生きて、逃げもし、戦いもし、自分の居場所を作り、恋をする。
イサアクは生まれ育ちもお上品ではなく不安定なもので、それゆえのしたたかさや動物的な猥雑さがあるんだなと。

ありちゃんに獣っぽさが出たから、イサアクとモニカの中に生まれた恋愛感情というか欲というか……が見えた。

・ホアキンのもえこ。
スーツやコートが大正解すぎる。立ち姿がかっこいいわあああ。

ホアキンについてはやっぱり「お前はなんなんだよ」「似てるって何!?」という気持ちがあるんですが、それを動乱のどうしようもなさの中を生きる男の生きざまに見せてくれるのは、男役のかっこよさなんでしょう。

・植民地出身者であり、アンジェロ(さきっぽ)とモニカ(うたち)の兄妹。
さきっぽもうたちも、怪我メイクの腕上がってない!?
梅芸より痛々しさが増してたわ。

・モニカに絡む軍人三人組。ちゃんと笑いが取れててよかった。

・あいみちゃんのルイスも、セリフの間とか緩急とか、梅芸より良かったわ。成長するねぇ。
正塚もののコメディだから元が難しくて、梅田ではこなしきれてない感じだったのが金沢ではよかった。

ダンスもバチバチに決めててかっこよかった。

・乙華さんのリタ。
アホの子ですが、いい感じに空気の読めなさを出しつつ舞台の邪魔はしない、バランスの良さ。
あえてへたっぴに踊るのも可愛い。

・ダンサーにきれいな子がいるなと思うとひよりちゃん。
新公ヒロイン経験者なんだけど役付きがイマイチでもったいない。いい芝居すると思うんだけどな。

・ミランダカーが演じるアンジェリータ。
日本人的にはけっこう性格がキッツいなと思う女性だけど、あのへん(たぶん南米あたり?)だとこのくらい強くないとダメかもなぁと思える。
プライドの高さがかっこいい。

・オーディションの男2人が面白かった。
オーディションで不合格を告げられ誰よりも早く帰るプライド高いハセルキと、髪型にこだわり、かっこつけの角度にこだわり、不合格になると誰よりも落ち込んでなかなか帰れない珀亜くん。
こういう小芝居があると楽しさが増す。

・フリーダム客席の話。

ただのグチなんですが、金沢公演の昼公演、ショーのときにかなり長い間スマホ使ってた人いましたよね。11列サブセンターあたりで。ゲームでもしてる感じでした。その人をずっと見てたわけじゃないけど、あいみちゃんたちのトリオの歌のときはまだやってた。信じられない。
席が近かったら私が止めさせるんだけど、あいにくそういう距離でもなくモヤモヤしました。

トイレかな?っていう出入りもめっちゃ多かったですね。しかも超前方席。全ツだからなのか…?

金沢って観劇慣れしてないもんだっけ……?
福井とちがってけっこう全ツがくるイメージなんだけど。

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