雪組『ファントム』中継を見たんだ・1

2021-02-11雪組公演感想,雪組

雪組東京宝塚劇場公演『ファントム』のライブ中継を見ました。
東京楽は地元映画館でも上映されるのが嬉しい。
(ちなみに仙名ちゃんのムラ楽は上映されません。あと小公演とかもたいていやってない)

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雪組楽は2月10日、ふーとの日。
たわしがカテコで触れてくれて嬉しかったわ。

そして縣くんのお誕生日でもある。画面越しでも、今日も縣くんは最高に好きな顔であった。
美しい人が美しく存在してくれることに感謝しかない。
あ、顔以外も好きだけどね。

ライブ中継なので好きなところは見られない。従者とか、照明暗いわ動きまくるわできれいには見えない。
音響も、ナマのようにはいかない。なまじ大劇場で観た記憶があるだけに、全身が粟立ち、細胞の一つ一つが沸き立つような感覚に届かなくて歯がゆさを感じる。
それでもやはり良いものは良い。というか、悪条件すらぶち壊すようにだいきほのクォリティは天井知らずなのである。

歌は心だ。
技術があっても心が伴わなくては人の気持ちを動かすことはできない、という言い分がある。

ある程度真実だ。
上手いヘタを超えたところで感動する歌はあるから。

しかし、心に歌唱力が伴ったらどうなるか。答えは言うまでもない。

耳音痴の私が言うべきことでもないが、メロディやリズムには理由がある。
その音や拍で伝えられるべき感情があるはずだ。

当代の雪組トップコンビ・だいもんとまあやちゃんという稀代の歌ウマは、歌の感情を伝える歌唱力を持っている。
それだけでなく演技力も、芝居心もある。
さらに言えば美声だ。それこそ、音楽の天使や神を信じずにはいられないほどの。

心と技術と天性の声を備えた『ファントム』は、条件があまりよくない映画館でさえも観客の涙を誘った。

――かように素晴らしい『ファントム』の幕は、なぜか笑いのうちに降りた。

「ファントム、閉幕、ありがとう~」

右手は仮面をあらわし、左手で幕を閉じる。
そして天へ帰す……ってなにを? エリックの魂をか?

さすがは『アル・カポネ』千秋楽にアル・カポネさんと交信していたお人である。
(付け加えれば、全ツ『琥珀色~』の千秋楽では微妙にそれた台風に感謝の言を述べていたように聞こえた)

ご本人は知ってか知らずか、千秋楽には電波気味なカテコになるのぞみふーとさんがほんと好きすぎる。

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