『霧深きエルベのほとり』感想・3
宝塚大劇場公演『霧深きエルベのほとり』3回目を観てきました。
1月22日(火)13時公演。
2階席で観たんですが、B席後方や端のほうには高校生男女の集団がいました。
修学旅行なのかな?
彼ら彼女らは総じてお行儀がよく、それでいて楽しんでいる雰囲気が伝わってきました。
開幕アナウンスのべにーさんの声に「声かっこい…」ってつぶやいてたりね。(開演中のおしゃべりはNGですが、このくらいはね)
幕間も「感動した」とか言って楽しそうでしたよ。
ヅカファンじゃない、若い子たちの反応がダイレクトに伝わってきて面白かったです。
このままヅカにハマるがいい……!
・見晴らしのいい丘の上で寝そべってるカールとマルギットにニヨニヨした。
めちゃくちゃ可愛い。
この場面だけエンドレスで見てもいいくらいだ。
白いワンピース姿のあーちゃんが死ぬほど可愛いのだ。
金髪でふわふわで、優しくて甘くて純粋。
まさにお人形のような愛らしさ。
塗り絵絵本に出てくる「お姫様」そのもののビジュアルをしている。
カールの言葉に一つ一つうなずくあーちゃんマルギットの可愛さが神がかってる。
カールの言葉をしっかり聞いて、納得したらうなずいて、なんかおかしいなと思ったら小首をかしげる。
なんて育ちのよさそうなお嬢様。
可愛いいいいいいいいい!!!!
文楽人形のごとき「お姫様」「お嬢様」の型でできたような動きで、そこにイヤミや嘘っぽさがないのがすごい。
なお、べにーさんのセリフ回しはとってもべにーさんで、「しこたまビール飲んだんだな……」と納得した。
ちなみにビールでの酔い具合は日によって違ってた。
初回のほうが酔ってた印象。(酔ってる演技かどうかは知らん)
・怒りをピアノで表現するマルギットあーちゃん。
ここがまた、ザ・お嬢様。
怒りの表現すら優雅なところが痺れる。
ほんと白のドレスが似合う。デコルテも美しい。
なにを着ても、どれもこれも可愛い。
・マルギットは、場違いなカールを連れているにもかかわらず、特別席に座ろうとするところの悪気のなさがほんと困ったちゃん。
育ちゆえに、想像が及ばないのだろうね。
マルギットのふるまいは愚かともいえるけれど、「住む世界が違う」「育ちが違う」「文化が違う」人が出会ったときの苦難や相容れなさは普遍性があるのだ。
だからこそ、多くの人の心を打つ物語たり得ているのでしょう。
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