花全ツ『メランコリック・ジゴロ』感想・2

花組

花組全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ』金沢歌劇座での感想の続き。

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・ひっとんのフェリシアは、華奢で可憐なフェリシアだった。
予想外といえるほどに、ちゃんとフェリシアだった。

ショーのひっとんには肉食獣系の強さを感じるのだけど、それを思わせないいじらしさがあった。
本当に、お母さんと一生懸命生きてきて、コツコツとお金を貯めて……という過去が見えるかのよう。
『セニョールクルゼイロ』のときと振れ幅すごいなぁ。
ダンスは格別として、芝居も歌もうまいってのがまたすごい。
「化けたなぁ……」なのか、もしかしたらこちらが本質に近いのかわからないけど、きちんと演技ができる人。

かれーちゃん(の中の人)が若いこともあって、ダニエルとフェリシア「兄妹」の年齢差があまりないだけに、2人が恋仲になっていくのも自然だった。

・マイティーのスタン。

私のスタンの基準がえりたんなせいもあって、「あともう一歩はじけてくれたら……!」と思わずにいられなかった。
えりたんは怪獣みたいな人だったから、マイティーのスタンが薄味に思えてしまって損だよね。

かれーちゃんのダニエルとは、中の人同士が同期だから仲良しに見える。
けれど、それは観客である私が勝手に「仲良しであってほしい」という感情を投影してた部分もいくらかはあると思う。
実のところ、わりとさっぱりしてた。
ベタベタしない距離感が男子っぽくて気持ちよくもあり、物足りなくも感じる。

もちろん、ちゃんと良かったんだけどね。

・ティーナの華ちゃんはぶさいくな泣き顔を思いっきりやった。
ものすごく崩しても可愛いのがすごい。

アホの子だが純真で可愛いティーナ。

華ちゃんはやっぱりなにをしても可愛いなぁというのを再確認した全ツだった。

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Posted by hanazononiyukigamau