『蘭陵王』感想・2

花組,専科

・研16にして子役できるカチャすごい。
透明感がある。
長じてはあきら高緯が引け目を感じるほどの清冽な気品も出ていた。

演出が上手かったこともあって、見たこともない美貌の武人が蘭陵王であると兵たちが門を開ける流れにも納得した。
馬も見惚れる美貌(って言われてたのよ)は笑ったけど。
ついでに1幕終わりの「蘭陵王」コールにはどうしようかと思った。(たまにネタ化してマネして遊んでます)

音くり洛妃とのツンツンなやり取りもよかった。
ベタベタせず、さっぱりとしたふるまいがまさに「高貴の人」という感じ。
「美しかったが、悪いか」と言いつつ、髪に花を飾るの蘭陵王は自分の美貌を否定してなくていいな。
美しさゆえに苦難を浴びた人なのにねぇ。
(もっとも、美しくなければ死んでいたのでもあるが)

高緯から死を賜り、洛妃とのやり取りで生を選ぶ蘭陵王。
なぜか光るヌンチャクを振り回すのにはぶっとんだ。これぞキムシン!!
カチャはもちろん大真面目に演じていた。えらい。さすがはプロだよ。

メタ的には、高家のお嬢様が高家の王子様をやるというすごさも面白かったです。(あ、スミレコード?)

・音くりちゃんは小娘よりも大人っぽいキリリとした役のほうが似合うのだろうか。
外見的に合う少女役をやると、こまっしゃくれた子役っぽさがあったけど、今回はそういうの全くなかったもんな。

洛妃は、仕事人ぽさの中に、きちんと蘭陵王への恋心を匂わせて上手い。
読唇術で愛を語らせるところはキムシン、泣かせてくるわ。

ツンとしていたのに、最後は「タヌキどん」「キツネどん」といちゃいちゃしてて良かった良かった。

芝居できるし歌はめっちゃうまいし動きもいいし、今回はビジュアルも良かった。
主演コンビの並びが良かったこともあって、カチャくりでどこかでどうにかなる未来はあるのか?と考えてしまったよ。

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