雪組『ファントム』感想・4
・カルロッタのヒメはとってもヒメだった。
配役が出る前から「似合うだろうなぁ」と思ってた。
きちんと歌えて、でも騒音で、ウザキャラで、愛嬌もちょっとあって……な、その予想をきっちりクリアしてくる出来。
夫のアラン・ショレは役替わり。組む相手によって、なんとなく力関係が違うような気がしました。
・役替わりショレと役替わりシャンドンになぎしょとあーさ。
ショレは、なぎしょに一日の長があるなと感じた。学年ゆえか。
あーさにとっては挑戦だった。これが今後の糧になるように。
・シャンドン伯爵について言うなら、なぎしょはきっちりと白い男役の作りをしているように見えた。
エリックが求めても得られない力を持った相手。
お金も家柄も才覚も美貌もある「王様」。しかも正義の人であり、貴公子然としている。
「クリスティーヌが彼に惹かれるのは当然だ」とエリックは敗北感を抱いたに違いないと思わせる凛々しい美しさだった。
美貌では引けをとらないあーさのシャンドン伯爵は、いくぶん若く、鼻持ちならない人間に見えた。
育ちゆえに、「手に入れられないものなどない」と思っていそうな傲慢さを持った若き伯爵。
そんな彼が徐々にクリスティーヌに惹かれ、初めて真剣に追い求めたのがクリスティーヌだったのだろう。
彼女を追っての「クリスティーヌ!」の叫びに『舞音』新公の叫びを思い出した。
あーさは熱情を込めて叫ぶのが上手い。
・シャンドン伯爵のお取り巻きの女の子たちは可愛い。
しかしソレリは歌えない運命なのか?と言いたくなったぞ。
近年の記憶にあるソレリがまゆさん版のきらりちゃん(新公&代役が姫花)なものだから……。
遡ればかなみんとかナルみたいな歌姫もやってたんだけどね。
さらにすごいのはじゅんはなちゃんだ。一言でぶち壊していくじゅんはなちゃんの破壊力はすごかった。
可愛いけど爆弾だなぁ。
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