『デビュタント』感想・2

星組

・しどりゅー(ビュレット)の妹役の子、上手いっっ。
ナタリー役の桜庭さんです。
ナタリーは役柄自体もいいけどそれだけじゃない。
元から歌では使われてたけど、芝居もできるのね。

ナタリーはイヴに想いを寄せる役。それも物陰からそっと見つめてる系じゃなくて、ガツガツ行く。
自分で自分の感情を肯定して、真っすぐに行動し、結末もきちんと引き受ける大人の女の子だ。

主人公に迫って振られる役って、主人公上げの装置として使われたり、もっと言えば笑いを取るために使われがちなんだけど、ナタリーはそうじゃないのね。
肉食系女子が肯定された描き方なのが気持ちよかった。

・伯爵令嬢ミレーユ役の星蘭さん、やっぱり美人っっ。
ガチガチに内向的な貴族の令嬢が似合う。
でもただの「お嬢様」「無知で無力」で終わらせず、作品内で彼女の貴族ならではの知識が肯定されている。

今回のハリーの作品は、女子を肯定してる描き方なのが本当に気持ちよかった。

ミレーユとナタリーたちの女子の友情も気持ちよかったなぁ。

・ビュレットの恋人・ニコール役の水乃さんもきれい。
しかし実力は今一つ。
実力とビジュアルを兼ね備えるってむつかしいものよね……(星蘭さんも然り)。

・はるこはやっぱり芝居が上手いっっ。

侯爵夫人・リーズは美人で勝手で気まぐれ、でも憎めない女性。
社交界で重要な位置にいる重さと華やぎもある。
両手に花で出てくるのも納得。

シリアスなところと笑わせてくるところのバランスも見事でした。
美人で芝居のできる上級生娘役って素敵だわ。

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星組

Posted by hanazononiyukigamau