雪組『ファントム』感想・1
雪組大劇場公演『ファントム』を観てきました。
11月25日(日)11時と15時の回です。
11時公演は友会で当てたんですが、持っていたのはその1枚きり。
その日、10時ごろに大劇場に着いたときには当日券は立見まで売り切れ。
15時(NTT西日本貸切)は奇跡的にさばいてもらえました。
15時の貸切は開演前に組長みとさんの、終演後にトップスターだいもんのご挨拶あり。
内容はごく普通です。
NTT西日本ならびに宝塚歌劇を、なかでも雪組をよろしくお願いいたします的なものでした。
・だいきほで『ファントム』をやると決まった段階で勝ちは見えたようなものでしたが、実際に観るとさらに圧倒されます。
「HOME」はクリスティーヌの歌声を聴いたエリックの中でなにかが芽生えてくるのを感じました。
生命力のようなものとでも言いましょうか。
オペラ座の地下で死んだように過ごしてきた彼が、クリスティーヌの歌声で生きることを知ったのだな、と。
なにかが芽吹き、なにかが萌えいで、波紋が広がるような、世界に手が届き始めるような感覚。
エリック自身の世界の広がりに、観客である私も共鳴する。
脳が揺さぶられ、シナプスが研ぎ澄まされていくような錯覚に陥りました。そして、私の皮膚から柔らかな芽が伸びて、10メートル先まで身体が拡張していくような錯覚にも。
だいもんの表現力は、観客の肌までざわつかせるんです。
・『ファントム』って母恋い物だよなぁとかねがね思っていたのだけど、だいもんエリックが子供のように泣くので、母恋いの色合いがとても強く感じられました。
それでもちゃんとヒロインに見える真彩ちゃんは強いし凄い。
メロディーが美しい作品で、歌の美しさを存分に発揮できる娘役トップは貴重です。
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