2018年『レビュー 春のおどり』感想・3

OSK

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 ↑ 1階最前列から客席後方を見上げてみるの図。

・高世さんを中心に楊さん・真麻くん・愛瀬くんが鏡の動きを見せる「鏡の夢」。
ヅカ的にいえば100周年のときに月組が見せた『宝塚をどり』の「三番叟」的なものと思ってくださればいいです。衣装とか違うけどさ。

この4人の動きがすごい。
当然っちゃ当然だけど揃ってる。

メンバーの気魄を感じました。

・「釣女」はいかにも桐生さんな場面。
濃くていい男振りでかっこよく華もあるけど、コメディやらせたら絶品なんだよね。
動きもいいし、とぼけかたもいい。

「釣女」は歌舞伎舞踊や狂言にある演目みたいですね(今しらべた)。
神から授かった釣り竿で大名は美貌の上臈を釣るが、太郎冠者が釣ったのは醜女であった、という話。
今回の場合、太郎冠者が釣ったというより、醜女に釣られたというところ。
(どうでもいいけど「しこめ」がすんなり漢字変換されなくてめんどいわ)

大名の虹架さんはすっとしたきれいさ。上品な大名。
白く浮き立つ。

上臈には特別専科の朝香さん。
学年いくつやーーーー!!!とつっこみたくなってしまいましたが、ほんときれい。化けるなぁと言ったら失礼なのかな。動きや雰囲気が楚々として美しい。
宝塚のミエコ先生よろしく、舞台人は舞台ならではの見せ方があるものです。

醜女はこれまた特別専科の緋波さん。なんという思いきったメイク!
このあとフィナーレまで出番がないから思い切りやれたし、合間にメイクやり直したんだろうなぁ。お疲れさまです。

・第四景の「楊貴妃」は以前観た覚えが。(記事検索をしたら2012年の『春のおどり』でした)
高世さんが美貌の楊貴妃に扮します。
玄宗皇帝は今回はもちろん桐生さんが。

つまり今年のレビュー全体が高世さんのサヨナラショーの様相を呈しているということなのでしょう。
高世さんの来し方を思う構成になっています。

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Posted by hanazononiyukigamau