『Senhor CRUZEIRO!』感想・2

花組

マイティー主演の花組バウホール公演『Senhor CRUZEIRO(セニョール クルゼイロ)!』5月12日(土)11時と13日(日)11時の回を観てきました。

第1幕のストーリー自体はなんてことない。
ひねりもないけどものすごい破綻もない。

「クルゼイロはほんとは男が好きなんだけど、それを隠すために女たちとスキャンダル起こしてる」「えーがっかりー」「がーんがーんがーん」みたいな流れの微妙な残念さも含めて普通の作品。
(もちろん本人が「そんなわけないだろう!」と否定します)

主人公はスキャンダラスな人らしい(でも具体的な描写はなし)けどパパラッチその他からも人気、自分勝手なクルゼイロの態度に煮え返るメンバーからも「だってあいつかっこいいし」と言われまくり。
必殺・愛され主人公です。
一歩間違うとアホに見えるやつです。

かっこいいという設定だけあって具体的な描写がそんなになくて、それでも成立するのはマイティーがかっこいいからです。
愛され花男だからです。
陽性のオーラとそこはかとない「受」っぽさ、そしてバウ初主演にかける意気込みが、クルゼイロのスターらしさと愛され感につながっていました。

副題の「—南十字に愛された男—」ってのもわかるようなわからんような感じです。クルゼイロが愛されてるつっても「根拠、薄っ」とつっこみたくなったし。
ああでもマイティー・クルゼイロさんは南十字星の真ん中で、回りの4つの星=アクルックス、ガルックス、ミモザ、パリダに「あいつかっこいいし」って言われてたからいいのか。

クルゼイロさんの少年時代の、しろきみちゃん=ビアンカに見せる笑顔がとても好きです。
裏表のないまっすぐな男の子の笑顔。

いっぱい歌ってたくさん踊ってこれでもかと芝居して。
真ん中って大変だなぁと汗だくのマイティーを見て思いました。
でも真剣で楽しそうだったね。
本人も回りの花組生も客席のファンも幸せそうな素敵な公演でした。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau