『Arkadia -アルカディア-』感想・1

月組

月組バウホール公演『Arkadia -アルカディア-』12月2日(土)3日(日)のそれぞれ11時公演を観てきました。

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ありちゃんが大人になってた公演でした。
何があった!
「WATER!!」なのか?
ついこの前の公演でお酒がヤクルトかなにかにしか見えなかったというのに。

ダリア(さくさく)に拾われたミネットありちゃん。
名前のミネットは「子猫ちゃん」という意味で、雰囲気でダリアに名付けられた。

ミネットは10年前に8歳で家出して、小さなころは拾われた家の手伝いをして上手くいかなくなったらまた別のところを探し、ダリアの家で暮らす前は「拾われた家の奥様と遊んでたら見つかって追い出された」。
曰く、「求められたから応えただけなんだけどな」――大人びたところと子供じみたところのアンバランスさが、ベビーフェイスと恵まれた体格という不思議な取り合わせをしているありちゃんに通じるような。

肉体的には大人で、けれど幼さも持っていて、そしてどこか捨て鉢な諦念も感じさせる。
ダリアに対するピュアさと、さち花演じるロズモンド・ヴァローとの絡みで見せた色気と。
彼の来し方を納得させる、そんな雰囲気が出せたのがすごい。

この「大人になったなぁ……!!」が一番の驚きですが、それだけじゃなかった。
歌も、芝居も、ダンスも、どれも上手くなってひとまわり大きくなった。

これまでありちゃんに対しては「恵まれた体格のバレリーナ」くらいのイメージだったんですが、今回は見せ方が上手くなったのかな。
足を上げたり、回ったりではなく、ダンスとダンスの間のつなぎを大切に…と教わりました。」とスポーツ報知のインタビューで語ってましたが、まさにそんな感じ。
見ごたえのあるダンスでした。

こんなふうにぐっと成長することがあるから、若手は楽しいんだよね。

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月組

Posted by hanazononiyukigamau