『CAPTAIN NEMO』感想・3

2021-02-12雪組公演感想,雪組

・素敵な歌がたくさん聞ける公演でした。

ヒメ、ありちゃん、あすくん、ゆめくん……etc.
耳の贅沢です。耳福です。

あすくんの歌がちゃんと聞けたのは嬉しかったわ。なんか久しぶりに感じて。
ゆめくんはほんと歌うまいなぁ。100期だっけ、研4ですでに歌職人の地位を確立してる感があるのがすごいわ。
ギリシャ人だっけ?
あの帽子のせいかコボルト、コロボックルっぽさがある。

・お話はトンチキです。
トンチキだけど嫌いじゃないトンチキです。笑えるし。
生理的にむかつかないというのが大事なんだと思う。

まずボンゴって誰やねん!?
あのあとなにか絡んでくるのかと思ったら「そういう伝説?があったよ」「戦いによる悲劇があったよ」という言い伝えで終わりました。
それを島民みんなで全力で歌い踊るからね。なにごとかと。
『CODE HERO』のときも芝居冒頭のアメフト云々がなにかにつながるのかと思ったら別段意味はなかったってことがあったな。あれよりはストーリーに絡んでるような……、でもやっぱり「ボンゴって誰やねん!?」であった。

・「ラーラーラー」ではじまったモールス信号がまったく回収されてないのは笑った。
スパイはあーさかも!?というミスリード目的?

「ラニ様はイエスと言っておられます」のくだりにほんと素直に「イエス」って覚えろよと……。
ラニ様にとって英語は敵性語のようなもので、英語を使う=文化を蹂躙されたみたいな感じなのだろうか。
支配を思わせる特定の言葉ではなく、モールス信号をマトカ共通言語にしようという考えなのかな。
もっとも信号は信号にすぎず、アルファベットなどを別の信号に置き換えただけなので、意思疎通のための言語を覚えることはまた別なのではという気がする。

・1幕終わり、ネモを刺したひまりちゃん。
すっごいガクガクしてるまま幕が下りた。
ののすみファンだったよねぇと思わされる熱い芝居なのだが、なんせ作品がトンチキなので彼女の熱演も面白いことになってしまうのであった。

みんな刺されたネモを助けようとしてるのに、思いっきり振り払うネモ船長。
なにもそこまで。

1幕終わりで刺されたネモ船長が2幕でなんの説明もなく完全回復してたのにびっくりした。
ノーチラス号すげぇな。
設備ばっちりで看護婦のヒメがいればなんでも治せそうだ。

2回目にみたときは2幕冒頭の咲奈のソロダンスが、手術中のネモの心象風景に感じられた。
ブラックジャックに出てきそうなやつ。
(そんな場面がBJにあったかどうかは記憶の彼方だけど)

0