中日版『星逢一夜』感想・2

雪組

2月はじめに観た中日劇場公演『星逢一夜』の感想の続き。

●徳川のお姫様たちが観月の宴で舞った後。
座ったときのあんこちゃんの裾のきれいさにため息をついた。裏の見え方とかがすっごい完璧だった。
日本物の雪組として、娘役としての経験がものをいう。
若手娘役ではなかなかここまで気を配れないだろう。

●がおちゃんの吉宗は本公演のじゅんこさんより若い。
見た目だけじゃなく、今から改革を進めようとする血気に溢れた感じが強い。
「父のような」と晴興は言うけれど、父というよりは兄だったな。それも血のつながりのある兄じゃなくて、ある社会における兄者分というか。

血気さかんな若い吉宗だったから、晴興が躊躇している改革も思い切って進めていくのね。
それでも最後に晴興や三日月藩への救いがあるからいい。

●晴興、源太とちがって大劇場版とキャラが変わらなかったゆうみちゃんの泉。
やっぱりうまかった。
子供のときから気が強くて、でも女の子らしくて可愛い。
気が強いけど、ちゃんとしっとりした大人になっていくのが不思議。

大人になって、源太の妻になって、3人の子の母になる。
母になった泉は、子供のときのように猪突猛進な行動をとったりはしないし、一介の大人の女性として夫である源太を立てる。
それでも猪のようだった少女の頃から芯が通っていて、人格に一貫性が感じられるのがすごい。

得難い娘役だわ。

●まなはるの鈴虫は、大劇場版のがおりちゃんを見ているかのようだった。
それが褒め言葉になるのかどうかはわからないけど上手かった。

●なぎしょの秋定は大劇場のときより親友度合いが上がってるように感じた。

●一揆の一騎打ちの場面で(シャレではない)、晴興に討たれに行ってる源太にびっくりした。
キャラ変したとはいえ!
「俺がやられたらみんなが獄門になるんじゃ」的なこと言ってなかったか!?

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雪組

Posted by hanazononiyukigamau