『雪華抄』感想・3

花組

思い出し書きの続き。
最後に見たのはムラ楽なので、1ヶ月半以上経ってます。
気付けばもうすぐ東京楽だ……。(星逢とかぶらなければ中継見たかった。サヨナラショーも素敵だし)

●中詰は民謡メドレー。

いなせなあきらから始まるっていうのがいいよね。

娘役さんたちもかっこいい。
日舞はしゃきっとしてるのがいいよねぇ。
花乃さんはアニメ声だけど不思議なほどこういうの似合う。

男役は水色の手ぬぐいをかぶっていて、遠目に『風の錦絵』の小坊主ロケットを思い出したのであった……。
剃ってないから! 手ぬぐいだから!

●清姫綺譚はドラマティックでした。

苦悩するみりお安珍。
甘やかな恋の歌も急に冷たくするところも美しい。

変貌する花乃さん。
ぶっかえりと言うんだっけ、演出が派手でいいなぁ。
恋するお姫様もいいけれど、情念ゆえに蛇身になってからが特によかった。芝居のできる彼女ならでは。

扇や旗、布を使っての踊りであらわした川や炎もダイナミック。
出演者頼みじゃなくて、ちゃんと演出や音響などが総がかりで仕事してるっていうのが好きなんです。

・一番好きなのは静かな雪景色になって和海くんが歌うところ。
ここで煩悩も恋情も苦悩もなにもかもが浄化されていく気持ちになるんだ。

ごうごうと押し流されるような前景から、ふっと息をつき静かに聞き入る。
このメリハリのある流れがいい。

●フィナーレのカゲデュエットは咲乃さんと愛乃くん。101期、研2のふたりですね。
抜擢に応えました。

・いつも思うんだけど、松本様の形状記憶お姫様っぷりはなんなのか。
美魔女などと呼んではいかんのだろうな。妖精か、天女か。

・最後は春で締める。
(――そういや夏や冬の景で終わる和物は思いつかないな。紅葉ならまだアリだけど)

「宝塚観たわーーー!!」と満足度が高い華やかさでした。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau