『燃ゆる風』感想・3

星組,専科

●この作品の2番手ですか?というくらいに出番や役割が重かったのが、専科のまりんさん演じる秀吉。
いやーもう大活躍。
歌って踊って芝居するだけじゃなくて、柚長(ねね役)をお姫様だっこしてハケてったよね、たしか。

スター専科さんじゃなくて本専科さんなのに、路線男役よりおいしい!
面白かった。
まぁぶっちゃけ他の下級生に役と出番を振ったほうが……と思わなくもないけど、本専科さんが大事にされてるのはそれはそれで嬉しい。

まりんさんの嫌味のない快活さは、かいちゃん半兵衛が「この人こそ」と見込むのに納得しました。
覚え違いでなければ秀吉は半兵衛が亡くなったときに「太陽だった」的なことを言ってたけど、秀吉こそこのセリフがふさわしいような。

ところでいねが生けた椿を「何の花」と聞くのはいかがなものか。
現代よりはるかに花や木が身近だったろうし、椿を知らないとかあり得るのか? それとも椿って中世以降に伝わってきた外来の花だっけなと調べたら日本書紀や万葉集にも出ているそうで……。ばりばり日本の花じゃないか!
もしかしたら、半兵衛のもとをおとずれたときの精神状態がいっぱいいっぱいだったからとか、単なる会話のきっかけにしただけとかという可能性もあるにはあるけどさ。

●濃姫役のはるこ。
可愛い。きれい。艶やか。しっとり。芝居うまい!!

と、あらゆる賛辞を捧げたくなります。
まだまだ宝塚にいてねっっ。

子どもを心ならずも取り換えることになった話をしているところ、幼き日の半兵衛たちとのやりとり、そしていねとの再会の場面。
いずれもいい女ぶりでした。
美人で娘役らしくて芝居うまいって最強。

●信長役にはまおゆーき氏。

いまだに上手いんだかなんなんだかわからん……が、マント姿最強。
ハイ、信長いますよー!!感があるのがすげぇわ。
これがスターオーラなのか?

●松寿丸役にはみねりちゃん。
織田家の人質となる少年役です。

けなげ! 賢い!
みねりちゃん、可愛くて歌うまいなー。
堂々たるソロはたぶん泣きポイント。

●柴田勝家役には輝咲くん。
ヒゲがナチュラルすぎるぜ……。

勝家は福井ではおなじみの人なので(信長の妹のお市の方と一緒に北ノ庄城に住み最期を遂げた)、ゆかりの人を演じられてよかったなぁ。

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