『レジェンド 愛の神話』感想・4

●何度観ても白鳥の場面は鳥肌もの。
「白鳥の湖」と「夕鶴」をミックスさせたような演出に(ヤマトタケルの白鳥伝説なんだけど)、羽根を擬した手の動かし方も、背の反りも、傷ついたりいたわったりの表情の付け方も、いずれもが一級品。

最初に観たときは手の動きがすごいと思ったんですが、千秋楽では首の使い方の素敵さに感じ入りました。
あの動きが、まさに鳥。

折原さんの白鳥Aがとにかく素晴らしかったです。
これを見ただけで武生公演を観にきた甲斐があるわ。

・ヤマトタケルを演じた高世さんは白く勁い。
品のある皇子ぶり。
白いけれどもなよなよしているのではなく、鋼の剣を思わせる人だなと感じました。

・桐生さんの黒鳥は、ヤマトタケルに滅ぼされた者たちの魂でもある。
けれんみのある、こういう異形の者を演じさせたら右に出るものはいない。ものすごい存在感。

武生初日近くなどに観たときももちろん素晴らしかったんですが、千秋楽は、これまでにも増しての入り込みよう。
演技に深みが増したように感じました。
それまで観た回より、滅ぼされた者の恨み・悲しみ・怒りなどを強く背負っているように見えたし、また白鳥たちによって浄化されていく心の流れが大きく感じられました。

彼もまた、羽衣のようなものを得て昇天するのですね。
その表情の穏やかなことといったら。
登場時の荒ぶる魂からの移ろいが見事でした。

●Reincarination。

桐生さんの黒鳥がハケるとほぼ同時に、転生したらしい高世さんと折原さんが登場。
2人のデュエットダンスです。

ここでも折原さんの笑顔とダンスが素晴らしくて見惚れました。
彼女が幸せそうな顔をするから、「男役」と「娘役」という現実世界にはない仮想的な世界が輝いて見えるんです。

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