『アーサー王伝説』感想・2

月組DC『アーサー王伝説』の文句部分、主に2つ。

●アリアンロッド、じゃま。

少女の神・アリアンロッドは大本のフレンチミューにはない役なのかな?(よく知らない)
彼女と魔術師マーリンで芝居がはじまり、舞台を回していきます。

『殉情』のマモルとユリコ、あるいは『モンテ・クリスト伯』の高校生的な役割なのかな、と感じました。
『アーサー王伝説』の世界観や、そもそものケルト神話世界、宗教観など、一般の日本人にはなじみのないものですから。
人をきたえるために神は試練を与える、などの説明はいいんですが、それもやり方次第。

少女神の姿をとらせて安っぽい芝居をさせるのは舞台の世界観を壊していると感じました。
「心の筋肉!」とマーリンを殴るのは気分よくなかったわ。
あと、小雪はあんまり芝居うまくない……。
芝居がうまくない人が物語を俯瞰的にみるようなポジってキツいですよ。

●グィネヴィアの設定。

元々がそうだ、フレンチミューを持ってくるまでもなく伝説からしてそうだと言ってしまえばそうなんですが、まず不倫設定。
いや、不倫くらいはいいんです。芝居の中のことだし。
ただそれも描き方次第。

助けてくれたアーサー王に早々にキャッとなって看病を申し入れ「2人きりになりたいの♡」と押せ押せ、デートもすませてさぁ結婚!だったのに、ランスロットが出てきたらコロっといきましたよ……。
この間、何ヶ月よ。
いくらなんでも早すぎんか。

アーサー王は優しく頼りがいのありそうなたまきちだし、ランスロットは輝く美貌のあーさだしでどっちにも心が揺れるのはわかる。
恋だから、自分の意志でどうこうできるものじゃないというのも、なんとなくわかる。

が、いくらなんでもあのタイミングじゃなぁ……。

結婚式の段階で、グィネヴィアの恋心はランスロットにあったかと思うとアーサー王が不憫である。
モーガンたちに背中を押されていたとしても、恋情自体は彼女から出ているものだろうし。
(これが完全にモーガンたちの魔術によるものだったらなぁ……)

そしてもう一方の当人・ランスロットは自ら前線を志願したり、危険をともなう聖杯探しに行こうとしたりとグィネヴィアを断ち切ろうとしているのに、グィネヴィアはおかまいなし。
いいところのお姫様だけどお后教育は受けてなかったのか!
あまりに軽々しすぎて、頭がくらくらしました。

・ラストシーンの発狂について。

たぶん賛否両論あるちゃぴグィネヴィアの発狂は、発狂したこと自体やちゃぴの演技についてよりも、演出家・ダーイシの意図を考えてしまってイヤな気持ちになりました。

つまり、このような考えなしの尻軽女は易々と幸せになってはならない、と。

私はダーイシ本人ではないので彼の考えなど知りません。
だからこれはただの想像の一つにすぎません。
が、女に対し支配的であろうとする気持ちを無意識にでも持っていないだろうか? と感じられたんです。
男である彼は、演出家として軽率な女に罰を与えることができる神の位置にいるのですから。

これは単なる私のダーイシ嫌いからくる邪推にすぎないものかもしれませんが、さて。

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