桜花ちゃんの退団

2021-02-02花組

花組大劇場公演『雪華抄/金色の砂漠』での退団者が発表されました。

花組 退団者のお知らせ
2016/09/27

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   
花組
冴華 りおな
花乃 まりあ -すでに発表済-
桜花 りな

2017年2月5日(花組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団

  
桜花ちゃんがついに辞めてしまう。

「ついに」と言うには若いわけだが、私の中では「ついに」だ。
若いといっても研5、彼女は成績があまりよろしくなかったこともあって、早々に別の道を進むこともあり得るなとは思っていた。だから「ついに」。

桜花ちゃんには思い入れがある。
なんせ私が初めて観た文化祭が強烈で……。
「私、楽しいです!!」と全身で、そして顔の筋肉全部を使って表現しているような娘役だった。

腹筋が痛くなる系の娘役だった。
ほっぺたが痙攣しそうになる系の娘役だった。
つまり大好きだったんだ。

本公演でも小公演でも、役らしい役なんかついてたことはない。
が、とりあえず探す。
プログラムで出番を確認して、モブの中で探す。
学年・成績を考えたらどうせ端っこだ。――想像が当たるのが辛い。

「ああ、いた」

見つけてほっとする。
なぜほっとするのか自分でもよくわからないのだが、彼女がいることで「花組を観たな」という気持ちになったことは確かだ。
そしてひとしきり観察する。

彼女は表情が豊かすぎる娘役だ。
ぶっちゃけもうちょっと抑えたほうがよくないか? 見映え的にも。ていうか表情が面白すぎてかえって伝わらない……と思うことがあったが、それを私が楽しんでいたのは事実だ。

また、やる気があふれすぎているところもあった。
彼女はあまりダンスがお得意ではないようで、それを補うためにか空回りしてるところもあった。
誰よりも高く脚を上げてみせるわ! とばかりのダンスにロケットを乱していたこともあった。
それはいただけなかったが、経験を積むにつれて舞台での居方が身について、「珍キャラ」から「花組の娘役」への変貌を遂げていく姿がしみじみと嬉しかった。

キャラクター的にも実力的にも路線という感じじゃないし、長くいられるかはわからない。
でも宝塚にいる間は楽しませてくれたらいいなと思って観ていた。

研5での退団だから大階段を降りられる。
それだけでも嬉しい。

彼女の最後を見届けるためにムラ楽に行こうかなぁ……と考え中。

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