『ローマの休日』感想・2

雪組

・れいこアーヴィングが美しかった。

ヒゲ。
煙草(タバコとは書きたくない)。

どちらもリアルで見たらそんなにありがたいものではないが、これが美しいのがタカラヅカというか、男役スキルというか。
むさくるしい記号の2つを備えてもれいこアーヴィングは麗しく、どこか坊ちゃんくさい。

ちぎのジョーに散々な目に遭わされても許してしまうのは、アーヴィングがボンボンで、根本で人を拒否することができないからだと思ってる。
簡単にいえば人がよいのだ。
振り回されるのが似合う人だわ!

・「アーニャがアン王女に瓜二つ」と言いそうなアーヴィングを計画に加担させるべく、ジョーがアーヴィングといったん席を外す。
このときの(嘘の)理由が、アーヴィングは耳の後ろを怪我してるから手当をするというものなんだけど、手当の方法としてジョーが耳の後ろを舐めるというものしか浮かばなかった。
カフェだし。
出先だからなんの用意もないし。

(カフェなんだから店員の手を借りればいいなどと無粋なことを言ってはいけない)

・りーしゃ演じるカフェ店員・ダリオが麗しすぎてなぜか笑える。
やばい、ローマやばい。

・その前の場面のジェラート売りのおーじもイケメンだわいい声だわキザだわで、ほんとローマの街やばい。

・警察署長・朝風先輩の意味のない美しさもあわせて、ローマの街ほんとやばい。

・新聞社支局長の大ちゃんのかっこよさも相変わらずで、ローマは美男子多すぎだ!

・アン王女=アーニャのみゆは、王女として出てくるときがまずきれいで可愛い。
ベッドの上で錯乱するところも可愛い。
いろいろとほんと可愛い。

が、髪を切ってマリオ・デ・ラーニに「女神だ」「運命だ」「最高傑作だ」と言われると――。
残念なことにあんまりあの髪型似合ってない……。
最上級の褒め言葉に、ハードル上げてやるなよと思う。

みゆは雰囲気その他(声とか動きとかサイズとか)が可愛いけど美女や美少女じゃないんだよね。

恋は盲目だから……と納得したいところだけど、なかなかそうもいかない。

芝居はやっぱりいいなぁ。
はじめてジョーのアパートに行くところのセリフの間の良さ、「真実の口」に手を入れたジョーとのやりとり、「祈りの壁」での純粋さ、別れの場面での胸がつまるような2人の空気。
どれも素晴らしかった。

・ダンスシーンであゆみちゃんに似てるけどあゆみちゃんじゃない娘役さんのダンスに目をひかれた。
たぶん羽織さん。

・役はいちおうあるんだけど、どれもあまりおいしい役に見えなかったのが残念。
ふつうは演出でなんとかなりそうなものだけど。

あすくんにいちおう歌(クラブの歌手)があってよかった。

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雪組

Posted by hanazononiyukigamau