『激情』感想・１
月組全国ツアー公演『激情』３月２０日（日）１２時公演と１６時３０分公演を観てきました。
全国ツアーとはいえ準本拠地とでも呼びたい梅芸での公演です。
たまきちは先日次期トップ就任が発表されたのでプレプレお披露目みたいな形。
『激情』は初演宙組版も再演星組版も観たことはありません。
映像も断片的にしか見たことない。
ストーリーはなんとなく知ってるけど、ゆえに「ちゃぴに悪女で恋愛ものか……」とさほど期待せずに観に行きました。
ポスター、イマイチだったし。
似たような演目の『舞音』がアレだったというのもあるし。
（期待値が低くても行かないという選択肢はほぼない）
そんなテンションで迎えた『激情』ですが、めちゃくちゃ面白かったです。
まともな恋愛ものっていいなぁぁぁぁ。
主演がたまきちだとちゃんと恋愛してるように見えるわ！
カルメンを護送する場面、カルメンとのやりとりのうちに翻弄されている様も、陥落していくさまも、ありありと伝わってきました。
「誰かが 誰かを 望んでる 誰かを 誰かを 愛してる 幸せだ」
営倉の中で歌うホセが本当に幸せそうでした。
こういう朴訥としてあたたかい雰囲気がたまきちの良さです。
カルメンのちゃぴもよかったです。
男の運命を狂わせる女という点でマノンと共通点はありますが、役の性格自体にブレがないためかカルメンが魅力的に見えました。
そしてホセとカルメンはまさに犬と狼、愛し合っていても一緒に生きていくことができない。
互いに理解できないし相手に合わせることもできない。
それを求めたら自分が死ぬか相手を殺すしかない。
その悲しさが胸を打ちました。
とにかく、良い作品を見ました。
たまきちの次期トップ決定に賛同の拍手を送りたいです。
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