『Ernest in Love』感想・2

花組,専科

花組梅田芸術劇場公演『Ernest in Love』2月13日(土)16時30分公演の感想の続き。

・前の記事でさんざん「ちなつの品格あるやりすぎない演技がいい」と書いておいてなんですが、基本的にははみ出しちゃう系の人が好きです。
顔芸大好き、やりすぎ大好き、脇で変な小芝居を見つけてはニマニマし、たまにツボって「腹いてぇー」状態になる。
もちろん程度の問題ですが、それはそういう好みなんだから仕方ない。

で、顔芸といえば、なオカリナちゃん。
しょっぱなはメイドです。
メイドだから市民男女のようにわぁわぁしません。
すましてきれいに出てます。

あぁそうだった。わりと可愛い子なんだった。
やりすぎ顔芸で忘れてただけで。

いつもこのくらいで抑えてくれてたらなー、悪目立ちしないのになー。
普通にちゃんと可愛い花娘でいられるのになー。
でもそれじゃオカリナじゃないのか。
うーむ悩ましい。

――ちなみに顔芸封印は序盤のメイドのみで、その後はいつものオカリナちゃんに戻っていました。

でも作品が作品だからか浮いてなかった。

・タソのメイド姿は危険だった。
予想どおりだったけどあれは見るね!!
ハンドバッグから出てくるところとか、またいい位置に立ってるのよ……。

最初に八百屋で出てきたところは、ちなつ執事との同期並びに1人で震えた。

・ブラックネル夫人のまりんさんはさすがだわ!

超絶歌唱力のタキちゃんの記憶があるもので少々不安だったんですが、まりんさんも歌は上手いし、なんつっても芝居がいい!
セシリイが資産家と知ってからのすり寄りかたがすごくよかった。
タキちゃんほどの迫力はないんだけど、わりと地に足のついた、納得できるブラックネル夫人でした。
ああ、こういう人いるだろうな的な。
(タキちゃんのはラスボスすぎて……)

うざくない加減とか、でも手ごわそうな感じとかがたまらんわ。
まりんさんもほんとにいい専科さんだわ。

・メインキャストの4人について。

決して悪くはない。
歌えるし、芝居できるし。可愛いし。
コメディはコメディとしてちゃんと笑わせてくれる。
コンビネーションも悪くない……と思う。

――のだけど、とりたてて言いたいことがない。
予定調和なのかな。
安定感とも言い換えられるけど。

ひとつ気になったこと。
ジャックとグウェンドレンの掛け合い(鏡の押し合いもプロポーズも)が、記憶よりゆっくりに感じた。
演技のせいか演奏のせいかはわからないんだけど、少々ダレた。

ジャックとグウェンドレンのプロポーズ場面を見守るキキちゃんアルジーの視線が優しくてよかった、というのは姉に同意。

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