育てゲーと出世レース

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先日、中本さんのヅカ漫談に参加したのですが、その予習として『なぜ宝塚歌劇に客は押し寄せるのか』を読みました。

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その中で特に「あー、わかるわー」と思ったところ。


 また、スター路線じゃない人への目配りも怠りない。抜群の歌唱力を持った人や、切れ味のよいダンスを見せてくれる人など「仕事人」が活躍する場面を発見すると、「私は○○さんの歌を聞くために通います」と宣言しちゃうのだ。
 それから、「若手の発掘」もヅカファンの大事なお仕事。よく、ラインダンスの場面になると、オペラグラスをせわしなく左右に動かしながら観ている人がいるが、あれもバードウォッチングならぬ若手ウォッチングのひとつである。「育てゲー」の第一歩はここからはじまるのだ。


 それでは各組で誰がどのポジションにいるのか? これをわからせる仕掛けが、プログラムや舞台のあちこちに張り巡らされている。
 これぞ「偉大なマンネリ」の第三。ヅカファンは、これらをつぶさにチェックして、どんな会社よりも過酷な出世レースを観戦して楽しむのだ。ただし、特定スターのファンに限っては、これは他人事ではない。

脇役も下級生も、なかなか覚えられないけど、それでもお気に入りを見つけると嬉しい。

そして彼女らが育っていくのを見るのが楽しい。
芸の上達もだし、「出世レース」的な意味でも。

そういうたちなので、音校の文化祭は外せないんだよね。
今年も観るつもりですとも。

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