『Shakespeare』感想・3
腐った方向にばかり萌えてしまうのは私のサガですが、それでもまぁくんウィリアムとみりおんアンの夫婦愛はとても良いものでした。
劇中劇のような形で、2人が出会って、恋をして結ばれて……という過程がきちんと描かれているのがいい。
感情の流れに無理がない。
とても丁寧に描かれている。脚本も演出も、そして演技も。
2人が結ばれたあとの関係の変化、すれ違い、そして再度互いを認め、許しあう。
ラストに向けては客席が滂沱の涙でした。
まぁくんウィリアムの若さがいい。
作・演出の生田センセイはけっこう中二病なセリフなどをお書きになるところがあってそれがむずがゆくもクセになるタイプの演出家だと思うのですが、それがシェイクスピアという詩聖の台詞として書かれると、ぴたりとはまる。
もちろんこれはまぁくんの演技によるところも大きいけれど。
「ぐは! こっぱずかしい!!」をまぁくんのさわやかさでいい感じに中和してくれます。
ウィリアムの妻・アンを演じるみりおんは可愛くなったなぁ。
元々美人ではあるんだけど、若いころに比べて「可愛げ」が出るようになったといいましょうか。
結婚前の娘時代の可愛さもいいし、結婚後のひたむきさ、人生の辛さを味わってから深みを増した大人の演技、どれも素敵でした。
ラスト、エリザベス女王の前での芝居はほんと泣ける。
主演コンビ2人の演技がきちんとしているから、物語に芯ができて、安心して脇筋で萌えに走っていられるというのはあると思うんだよね。
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