『哀しみのコルドバ』感想・1

2021-03-26雪組公演感想,雪組

雪組全国ツアー『哀しみのコルドバ』11月21日(土)15時30分公演と22日(日)16時30分公演を観てきました。

・『哀しみのコルドバ』は何度も再演を重ねている作品ですが、私は今回が初の観劇です。
まとぶん時代のすら観てません。
なので何もかもが初めて。

タカスペやコンサート、DSに文化祭にとよく歌われる「エル・アモール」もこの作品の歌なんですね。
知識としてはなんとなく知っていましたが、この場面で、こういう風にして歌われるものだったのか! と、ある種の感動をしました。

・芝居のラストは「えええええええ」でした。
ちぎのエリオが死んでみゆのエバがエリオの名を叫んで終わり。
救いなし。

白い衣装で天国風なところでデュエットダンス、とかできないのはエバが生きてるからでしょうか。

そういや『アルジェの男』もこんな感じの終わり方でしたね。
呆然とする終わり方ではありますが、嫌いではありません。

・エリオとエバは1歳差。

ちぎとみゆの芝居を見ながら、独身男性と既婚女性の年の取りかたって違うよなぁ……としみじみしました。
独身で花形闘牛士のエリオはまっすぐに若々しく、未亡人で今は実業家・リカルドの愛人であるエバは世慣れてどこか世間ずれしたところも感じさせる。

この2人の恋が再燃していくわけですが、なんつーか、つくづくみゆすげぇな!
ほんっとヒロイン属性だなぁぁぁぁ!
運命の恋を運命の恋として観客に納得させる力にひれ伏さずにいられません。
(この能力を私の好きな某娘役に分けてほしい)

・だいもんはエバのパトロンの実業家・リカルド・ロメロ役。
こだわりのヒゲだけあって非常に美しゅうございました。

ヒゲなのにエロいのか、ヒゲだからエロいのか。
そういや昔、劉衛強を演じてたときにチャイナ服に押し込められた色気にやられたものですが、今回もそれに近いものを感じました。
ストイックであればあるほど色気が勝るんですね。

ぐはああああああ、たまらんかった。

そして歌えば全てをかっさらっていく。
だいもんの歌声に「今まで私が聞いていたのはなんだったんだ?」と何度思ったことか。

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