『紅に燃ゆる』たけふ公演感想・5
OSK『紅に燃ゆる』のたけふ菊人形公演の感想の書きもらしていたものなど。
・才蔵と佐助が出会って戦うところ。
才蔵が蹴り上げるところがめちゃくちゃかっこいい。
あれ、私も蹴られたい! と思う人いるだろうなぁ。
・家康を討ちに行け、と才蔵が幸村を先に行かせようとするところ。
戦いのさなかに話し合ってる2人に家康側はじわりと距離を詰めてくるんだけど、才蔵の視線の一撃で押し返せるのに納得する。
あの目力はすごいわ!
・炎のダンスがすごかった。
みんな良かったけれど、特に目を引いたのは最後に2人だけ残って、上手側からハケる人です。
・香月さんは2役お疲れ様です。
父と弟の命乞いのさまは迫力がありました。
お兄ちゃん=信之さんの言う「奈知姫」はけっこうな頻度で「ナツ姫」と聞こえた。
おかげで「ナツ姫? ナチ姫? どっちだっけ」となったぞ。
・楓(佐助)、打掛似合いすぎじゃぁぁぁ!
・朝香さんの淀の方はほんとすごかった。
台詞ひとつ、動きひとつ、見得の切り方ひとつがどれも素晴らしい。
声がパン!としていて、ああもうこの人の決定に否やは出せないわ! と。
納得を超えて屈服させられる勢いです。
おかげで豊臣家は滅亡の憂き目にあったけどね……。
「あんたが! あんたのせいで!」とことあるごとに思ったけど、迫力に気圧される臣下たちの気持ちはすごくわかったし、淀の方の気持ちもまったくわからないでもないんだよね。
特に大砲を撃ち込まれての気持ちとか。
・秀頼さん(登堂くん)、背ぇ高っっ。
あのヒョロっとした優男ぶりが、淀の方を排せずにいる秀頼の弱さと優しさにぴったりでした。
賢いし、特別気弱なわけでもないんだけど、なんせ淀の方が強くて……。
可哀想だよなぁぁぁ。
幸村との気持ちの通じ合い方もよかった。
・「たんと食べさせましょう!」な遥花さんの利世さん。
あのおっかさんな感じ、温かい感じは合ってたわ。
幸村が最後の戦いに出る前に握り飯を用意しているところがさすが利世さん。
こういう人が背中を守っていてくれたら安心だし、安らげただろうなぁ。
ベタな場面ですが、夫婦で泣かせてきました。
・毛利勝永の華月さん、美しかったわっっ。
あの髪型と合わせてドツボ。
フィナーレのとき、ふと桜花さんを思い出しました。
笑い方が似てたのかな……?
・幸村の父・真田昌幸として、緋波さんが声だけ特出(笑)。
声だけだったけれども嬉しかったです。
彼の声が冒頭から物語の重さ(血を分けた兄弟が戦う)を作ってくれたから。
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