『A-EN』(ARI VERSION)感想・5

月組

●3番手格で使われた英くんは抜擢と呼んでいいだろう。
今回まで、名前を聞いたことはあっても全く知らなかったので。
美園さんや輝生くんと同じ99期生ですね。

舞台で観たら、男っぽい方向にギラギラしていて面白かった。ちょっと珍しい感じ。
後からおとめや月組本を見たら「あれ?」ってなった。
なんか顔が違う。
ものすごく痩せたんだよね? 髪型のせいだけじゃないと思う。

ショーでは女装してました。
あーさ版ではおだちんがやってた役どころです。
男役姿からは想像しづらいほど、意外とはまってました。

●ありが女装した場面で相手役を務めていたのは101期生の礼華くん。
おとめをみたら178cmだと?! でかい!!
そりゃ女装したありの相手役もできますわぁ……。

まったりした風情でした。
ありの迫力がすごくて、礼華くんは「ああ、土台……」という印象(すいません)。
よく言えば「包容力がある」になるのかな?

●娘役3番手――というか、新進娘役ポジに舞雛さん。可愛い。
紫のバレエのシーンでは、くらげちゃんと対のポジで踊ってダンサーぶりを発揮。

芝居もヒロイン・マリッサの親友=カレン役という、これまたいかにもな新進娘役ポジ。
彼女は美園さんと同期なので今後どうなるかはわからないけど、かつての月のれみねねだったり、現雪の有沙・星南だったり、同組同期で競わせる例もあるからなー。
今後どうなるかはわかんないです。(というか、私は期待している)

たぶんあの大きめの口が好きなんだな。
あのにぱっと笑った顔の可愛さ。

・ウー・チェン=英くんとのカップルは爽やか。
ただ、もともとの脚本の書き込みが少ないせいもあるとはいえ、とってつけたようなカップル成立だなぁ……とも。
学年を重ねれば、薄い書き込みでもおいしくやることができるだろうか。

●新くんは、芝居ではでかくて細いオネエでした(笑)。
トラヴィスは「デビルちゃん」と呼ばれたり、「毒舌姫」と呼ばれたり――ありバージョンの漫画的こっぱずかしいセリフはここに集約されていたか!
おいしい役どころ。
まだ下級生だから当分これほどインパクト強い役はもらえないだろう。

気になったのはショーでのダンス。
良く言えば柔らかくてしなやか、なのか? 正直、男役のダンスに見えなかった。
芝居のオネエな動きが変なクセになってないかな。
これまでの公演(『1789』の兵士とか)では特におかしいと思わなかったんだけど。

個性的、と褒め言葉を使いたくはない。
個性は、宝塚の男役の基礎の上に成り立つものだと思うから。

あり中心の5人の場面や、フィナーレあたりで下級生順に登場するところでは派手な技を見せてました。
身体能力は高いんだろうか。

それ以外にも、客席後方から登場する3人のうちに入っていて予想外に扱いがよかった。
この扱いのよさはもちろん嬉しいんだけど、それだけに危機感を覚えた。
とにかく、早く上手くなってほしい。
あの身長・小顔っぷりは欲しくても手に入らないものなんだから。

客席から登場するところでは、ものすごいサービスっぷりでした。
他の2人に比べて客席へのタッチが多かった。
上手センター通路席、楽しかっただろうなぁ。

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月組

Posted by hanazononiyukigamau