『A－EN』（ARI VERSION）感想・４
ショーの話。
ショーは、あーさ版と同じシーンあり、違うシーンあり。
紫の場面（軍服＆鞭）が清らかなバレエのシーンになり、赤い闘牛士のところが黒い鷲になったのが大きな違い。
それ以外にも場面のテイストは同じだけど違う曲が使われていたりする。
華や色気で見せるあーさ版と、ダンスの技術で見せるあり版って感じでしょうか。
持ち味の違いを生かしていて、とてもいい演出だったと思います。
●ありは歌うまくなった＆ダンス上手い＆体格がいい。
けど、丸顔は損だなぁ。
可愛い系が好きならいいかもしんないけど。あと体格とのギャップ萌え……？
学年がいって顔がシュッとしたらいい感じになるだろうか。
（『星逢～』の咲奈の変化と重ね合わせて想像した）
清らかなバレエの場面はありの売りによく合ってると思う。
ぽーんと跳ぶところとか、やっぱりすごい。さすがダンサーだわ。
●ショーでは、はーちゃんポジに美園さん、叶羽さんポジにくらげちゃん。
美園さんは貫禄があって歌えるので、充分抜擢に応えていた。
ただ、見せ方の部分でまだパンチが足りんなぁ……とは思った。はーちゃんとの比較で。
今回先に上級生バージョンを見たもので、どうも下級生バージョンが物足りなく感じてしまったのは否めない。
たぶん、比較の対象がなければ「月組の下級生、すっげー！！」と興奮していたはずだ。
青のジャズの場面は、はーちゃんのとはかなり違う雰囲気。
はーちゃんは最初は甘えた声で歌って、後半はまるで別人格のようだったんだけど、美園さんは最初から大人っぽい雰囲気。
で、後半はあり＆英くん（女装）の姿に過去の自分を思い出しているように見えた。
●任せて安心の職人的下級生・れんこん。
職人的といってもかなり真ん中に近いところにいるんだけどさ。
歌うまい！
芝居うまい！
しかしいまだに彼の顔を覚えられない、見つけにくい……花組時代のみりおんのようだ。
なんせありとれんこんの２人で歌ってるところですら「これ誰だっけ」と思った。（私の顔の認識能力よ……）
彼の覚えられなさは、前世でなにかあったのかと思うレベルだ。
（お経の一字をどうしても覚えられないお坊さんがいて、理由をさぐったら前世で使っていたお経がネズミに食われていたことが判明し、その部分を補修したら無事覚えることができた――という説話を思い出すのだ）
顔は整ってるけど目が小さいのがインパクトのなさの原因か？
「黒い鷲」の場面の少年ボイスの透明さには心震えた。
