『スターダム』感想・3

花組

花組バウホール公演『スターダム』8月1日(土)11時公演の感想の続き。

●先にご覧になった方から聞いてはいたんですが、亜蓮くんが3番手でびびりつつも感動しました。
早っっ。
でも彼のことは注目してたから嬉しかったです。
(文化祭から観てると思い入れが違う)

亜蓮くん演じるジェイクはちなつリアムの友だち。
自動車整備の仕事をしているんだけど、思ったような仕事ができず、それをするためには金も必要で、初登場時はけっこう鬱屈してる。

ツナギを着てる姿の若い男の子っぷりがいい。
力を持て余して発散場所を探してる感じがいいなぁ。単に大きいからそう感じたのかもしれないけど。

このジェイク、けっこうアホです。
空気読めません。
場所も立場もわきまえません。
自分をさらったギャングたちに口止めの金を要求してみたりさ。

このアホさが愛すべきキャラです。

それを無理なく力みを感じさせず演じてました。
これからも期待。

・主筋の人たちが芝居をしてるバックで下級生らが往年の洋楽ナンバーを歌うところが何度かあったんですが、亜蓮くんも歌ってました。
うまかった。

●ジェイクの恋人・ダイアンにべーちゃん。
地に足がついた、しっかりした女の子です。
でもジェイクがあまりにもあまりなので、いろいろと考え直してるっぽい。

このモヤモヤ感がまたリアルなんだけど、べーちゃんだから可愛い。ほんと可愛い。
べーちゃんの演技好きだわ。
べーちゃんがやってると気づかなかったチョイ役も含めて(笑)。
(しかしこの気づかなさは「ほんとに好きなのか?」と問われるレベルだな)

・リアムとダイアンは友人関係で、恋愛感情はたぶんなし。
リアム→ダイアン的ななにかもなかったよね?
これがあったら多少はべーちゃんがバウヒロっぽくなったんだろうか。

●物語上、リアムを中心にした恋愛の流れはなく、結果的にというかマイティー演じるネイサンとの男同士の友情のほうがメインになります。
といっても、リアムが熱が表に出ないさらっとしたキャラなので、それもわりとさっぱりしたものに感じましたが。

リアムとネイサンが2人してオーディションの規定違反となることを覚悟で、「脱走」する。
そして病院で再会し、2人でオーディションに戻る。
怪我をしているリアムを助けるようにネイサンが歌うところに友情を感じました。

・で、歌も続けながら親から引き継いだ仕事をメインにすることにしたネイサンは、レコード会社を立ち上げてリアムをプロデュースすることに。
リアムのこと好きすぎるだろ(笑)。
ネイサンは上昇志向もありながらどこか鷹揚なのがぼっちゃん育ちゆえか?

・すごくどうでもいい話。
劇中でネイサンという名前が呼ばれるたび、「ネーイサンネイサンネイサンネーイサーン」というどこかで聞いたタニオカさん(たぶん)の歌が脳内をめぐって困りました。

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Posted by hanazononiyukigamau