2015年『レビュー 春のおどり』感想・3

OSK

●華やかな「川祭り」が中詰になります。
娘役さんが歌い継いでいく場面もあったような(うろ覚え)。娘役さんに出番と役目があると嬉しくなるんです、私。

高世さんと桐生さんの獅子舞は、同じことをやっても違う踊りになるのが不思議だなぁ、と。
こういうのでも個性が出るもんですね。

●娘役さん9名による「南地大和屋へらへら踊り」。

芸者さんのコミカルな踊りです。
「お大尽の遊びをぜひ味わってみてください」的なことを道頓に扮した緋波さんが言っておられたような。
これを松竹座の舞台で観たいかと言われるとよくわかりませんが、興味深いものでした。

でも大変そう&むつかしそう!
9名がずらりと横に並んで芸をするから、間違うと一発でわかります。ああ怖。

次々いろんな振りをやっていろんな小物を使って……。
大きな動き(フォーメーションの変化など)がないので現代の感覚からすれば退屈になりそうなところをなんとか踏みとどまりました。
テキパキしてました。
このテキパキ感が妙にOSKっぽいなぁと思いました。

最後のシャチホコは失敗する人もいましたが、舞台は生ものですから。

・OSKは何年か観ているにも関わらず、劇団員さん、特に娘役さんの顔とお名前がなかなか覚えられないのですが、今回ようやく舞美さんのお顔を把握しました。
この方、雪組のさらさちゃんに似てるのだわ。雰囲気含めて。

●高世さんと恋羽さんの蝶の場面はとてもキレイでした。
ここが一番好きだったわ。
(その次に「THE 殺陣」。)

恋羽さんの嫋々とした雰囲気がとてもいいんです。男役さんに向ける視線に娘役としての技があるというか。
男役さんをかっこよく見せる人だと思います。

高世さんはほんと白い。
貴公子っぽい。

舞台上での早変わりもあって見ごたえがありました。

●最後の景は「エピローグ」と題されていて、このタイトルだけではどんなのか想像つかないと思いますが、道頓堀系(?)の歌謡曲歌い継ぎです。
前にも書きましたが、これがほんと私は苦手だ……。
「苦手」が前面に出てきてしまうので良し悪しは判断できません。

桐生さんの歌は素敵だなぁとかはいちおう思うんですが、あくまで桐生さんの迫力ある歌声あってのものです。
「すげぇ!」「上手ぇ!」「いい声!」の前には多少のことはどうでもよくなるのですね。

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OSK

Posted by hanazononiyukigamau