『銀二貫』を読んだんだ

雪組

今年秋に上演されるうしくん主演バウ『銀二貫』を読みましたよ。

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面白かったです。

主人公・松吉(=鶴之輔)の生真面目な造形は、まざまざとうしくんの絵で浮かびました。
『心中・恋の大和路』の与平を思い出したんだよね。
松吉も番頭に責められて耐える役どころだから、あの悲しい目つき再びなのか! と。
(面白い眉毛芸はなおってますように)

『銀二貫』もかなり人が死んだり辛い目にあったりする作品で、「うーむ、谷!」と。
小説の読後感におぼえがあると思ったら、『SAMOURAI(サムライ)』の原作『巴里の侍』を読み終わったときの気持ちと近いのであった。

これは谷セレクトなの?
谷センセイが人が死ぬ作品を見つけては「これ俺がやるわ!」と提案するの?
それとも劇団上層部が作品選定をして「こういう作品は谷センセイですよねー」と回してくんの?

もっとも『巴里の侍』(最終的に生き残ったのは3人くらい)に比べれば死亡率は全然かわいいもんですけどね。

原作通りにいけば松吉=鶴之輔は初登場時9~10歳ほど。
うしくんの子役は想像つかないので(小さくはないしねぇ)、別のジェンヌさんが子供時代を演じるだろうか。

松吉を銀二貫で助ける井川屋の和助は初登場時60歳。
井川屋の番頭・善次郎は45歳。
ほかにも山城屋(取引先の乾物商)、松葉屋(取引先の乾物商。大店)、高級料理屋「浮舟」の主人・宗八など。
おじさん役者がたくさんいるなぁ。

若手男役がやれそうな2番手っぽい役は、井川屋の丁稚・梅吉だろうか。
商売よりも奥のこと(掃除とかご飯の支度とか)のほうが性に合う、優しく気遣いの人です。
出演者が誰になるかすらわからないけど、やっぱりひとこかなー。

娘役の役は、ヒロイン・真帆(=おてつ)、真帆(=おてつ)の育ての母・お広、山城屋のご寮さんくらいかな。
真帆は火事で顔半分をやけどしてしまう役です。
宝塚的なビジュアルに収めるとは思うけれど大変そうだ。

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雪組

Posted by hanazononiyukigamau