『カリスタの海に抱かれて』感想・1

花組

花組大劇場公演『カリスタの海に抱かれて』3月28日(土)11時公演と15時公演をダブル観劇してきました。

大石先生の作品ということでまったく期待していなかったのですが(すいません)、予想外にまともでした。
普通に面白かったです。
作品のツッコミどころはたぶんそんなになかったと思うし。
眠くならなかったし。

でも、もう1回観たいかと言われるとそうでもない……。
なんなのかな、ツボるところがないのかな。
ひどい作品でも「ヤバい! 笑える! もう1回観たい!」と思うものもあるし、その逆もまたある。
不思議ですねぇ。

そして、作品について言いたいことがこれまたない。
「ここが好きだったー!」とか「あの人いいよね!」とかはもちろん、「腹立つわー」「ここ、なんとかしてくれ!」というものもない。

不愉快ではないのはありがたいことなのですが、そして決して悪くない作品なのですが、とりたててインパクトがないのか。
それがツボらない理由かな。
もちろん細かく言えばいいところはあります。

・ナポレオンのゆずかれーちゃんの「ナーッハッハ」な笑い(笑)。
なんか変な役だった。
かれーちゃんの演技と相俟ってまた面白いことに……。

・みりおのシャルル(カルロ)の恋をしたときの幸せそうな笑顔がいい。

・瀬戸くんのセルジオが予想していたよりおっさんなヒゲでびっくりした。
セルジオは困ったちゃんですわー。
言ってることが中学生かと(笑)。

・セルジオの妻にじゅっちゃん。
大きな子供を包み込む姉御でした。

・娘役2番手は美穂姐さまですか?
眼帯がすてきです。

ヒロイン・アリシアが銀橋に出てきたときに、本舞台の美穂姐が歌ってアリシアは無言で銀橋を渡りきったのにはツッコミを入れたくなりました。

戦いを止めに入るかと思いきや、力いっぱい焚きつけていてびっくりしました。
大人だけど、恨みが深いからねぇ。

・アリシアが男勝りな娘として描かれているけれど、ウザい系じゃなくてよかった。
「男勝り」を「ただの失礼な・無礼な女」の造形にしていることがよくあるから、不安で仕方なかったんです。

あと、男勝りだけどキレイなドレスは好き! という設定も珍しいな。
でもすんなり理解できる。

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Posted by hanazononiyukigamau