『Bandito-義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ-』感想・5
山賊団の副官・ガスパレ・ピショッタ役のあーさはヒゲをつけてきました。
似合うな!
ルキーニさんみたいな感じです。
でもうっすらアホの子で、チャラくて可愛いです。
無実の罪をきせられそうになったときに「(量刑は)どのくらいなんすかねぇ~」と下手に出て聞いてるのも、なんか可愛いのであった。
こういう小物くさいの、実際にいそう。
ていうか、まゆぽんとの並びが。
やべぇ。可愛ぇ。
(可愛いしか言ってないな。まさおか、私は)
中身はまゆぽんのほうが女の子っぽそうだなと思うんですが(あ、実際のところは知らない)、並んだときのサイズ感が可愛いです。
あーさとまゆぽんの並びはなんかいいな。たぶん萌えとは違うんだけど。
ジュリアーノの近くをうろうろしてかわいいだけだったピショッタが物語を動かすのは2幕。
浅はかさゆえに、ジュリアーノを危機に陥れます。
農民たちが客席後方から現れ本舞台に上がると、続いてピショッタたち山賊も客席通路から現れます。
あーさ(とれんこん?)は下手、誰か確認してないけど男役2人が上手後方から、ディアボロ役の星輝くんは上手横扉から壁沿いに前方へと出てきます。
「おかしいんじゃないか?」という空気の中、ピショッタは「任務」を遂行。
騒ぎの中、仕事をやり遂げたふてぶてしい男の顔で引き上げていきます。
その精悍さが観客には悲しいのです。
どう見てもしたことは間違ってるのに、この人はなにも疑ってない。その純粋さが悲しく切ない。
悪人ではない、ただ浅はかだった。裏切るつもりもなかった。
が、引き起こしたことの重大さに気づくのは遠からぬこと。
追われ、黒幕のもとに駆け込むもののヴィトーらに捕らえられ、ジュリアーノの前に引きすえられます。
許しを乞う姿の小物くささ、それでいてジュリアーノに討たれるなら本望という姿の嘘のなさ。
力なくうなだれる姿に胸を突かれます。
そしてジュリアーノに支えられて立つ姿の力加減が、たまきちとの体格差もあってすごくいいんだ。
あーさは、ショーのときと芝居のときではけっこう別人だなと思う。
アイドル容姿を裏切るくらいまっすぐに繊細に芝居をする。
そのへんが月組っぽい気がしないでもない。
体格はさておき、ビジュアルと実力を兼ね備えてるのは強い。
期待できる、わくわくする若手だわ。
ディスカッション
コメント一覧
感想を読んで、同感であるのと同時に改めて、あーさのピショッタ好きだなと思いました! 史実から黒い役と思いこんでいたので、初日一幕は結構なショックでしたが、二幕で、これは面白い作りがいのある役と感じて。 格好いい役ではないけど、いるよ、こういう人と、変に共鳴もしたし(笑)
それに、本当に繊細なお芝居が出来ますよね。
何となく芝居のセンスがあるなぁと、PUCKの時も思いましたけど、今回も更に思いが深くなりました。
まぁ…ファンなので欲目モードになってますかね???
あのピショッタから一転してのフィナーレ、またハートを射抜かれて終わりました!
あーさだけのコメントになりましたが、他の出演者それぞれが魅力的で、今後の月組にも期待が膨らみました!
>月むすめ さま
史実を知らずに見ていたのですが、今ウィキでざっくりと調べました。
これはこれでロマンというか、愛憎がっつり感がありますね。
これを期待しているとたしかに残念かも。
フィナーレとてもよかったですね。
ショーで光れるのがスターさんんっぽいなと思います。