『黒豹の如く』感想・2
1回しか観ていないのでざっくりと。
・主役のちえは男役としてかっこよかった。
なんてことない作品で、アントニオ・デ・オダリス伯爵は国のために生き、女も真っ直ぐに愛する男。
骨太で剛毅な、大人の男でした。
ど真ん中にいて揺るがず、物語をぐいぐい引っ張っていくさまは、ちえの内面の充実が見て取れるようだった。
・ねねちゃんのカテリーナ・デ・ラミレスも「大人の女」でよかった。
やはり美女オーラがあるのはヒロインとして強いわ……!
ちえねね2人で視線を交わしたり踊ったりするところが、なんかもうごちそうさまです! としか言いようのない感じでした。
6年分が詰め込まれてます。
・べにーさんは恋敵であらゆる策略をめぐらすビクトル・デ・アラルコン。
蛇のような男です。
蛇系恋敵(愛する女を手に入れるためならどんな汚い手を使うこともいとわない)なので、『オーシャンズ11』のベネディクトにかなり近い。
悪い男ですが、そのぶんかなりおいしい役のはず。
が、残念ながら、べにーさんではその大きさを出せていなかった。
セリフ回しも今まで以上に独特になって……。
去年は2度休演したけれど、まだ体調が万全ではないのか、精神的なものか分かりませんが、正直「だいじょうぶかいな?」という気持ちに。
(もしかしたら違和感を覚えているのは私だけであって、本人は不調ではないのかもしれない)
カテリーナに迫るところはかなり気持ち悪かったです。
それが狙いどおりかどうかは知りませんが。
しかしこのアラルコンが大物に見えないと、話に深みが出ないのが困ったもの。
もしかしたら、ちえねねラブラブなだけな作品に見えたのは、アラルコンが小物に見えたからかもしんない。
・「ケルベロス」のダンサー・アルヴィラ役の風ちゃんは、やっぱり美女ではないんだけれど、それなりにハッタリが効くようになった。
婀娜っぽさが出ていてよかった。
芝居うまいなぁぁぁ。
歌もいいなぁぁぁ。
安心して見ていられる。
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