『双蝶々曲輪日記』を観たんだ

文楽,宝塚以外

11月17日(月)は午前11時から大阪の国立文楽劇場で『双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)』を観ました。 →コレ

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文楽は何年か前に観て以来の2度目。
前に観た演目がなんだったかすら記憶にないですが(お姫様が櫓かなにかに上っていたような気がする)、ただ「すごいなー」と思ったおぼえはあります。
人形遣いも素晴らしかったのですが、太夫さんの話芸・一人語りの見事さにうちふるえたのです。

開演前にプログラム購入。

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床本とのセットで700円くらいだったっけな……?(うろ覚え)
安い!(ヅカと比べて)と思いましたが、モノクロなのでこんなものかもしれません。

劇場の座席数は700を超えるくらい。
DCくらいのキャパシティですね。

舞台の上方には字幕スーパーもあります。
なに言ってるか聞きとれなかったときに便利ですが、そこを見ていると肝心の人形がおろそかになる……。

今回は太夫さんがたくさん出てこられて、それにまず驚きました。
太夫さんはすべて1人で演じられるとは限らないのですね。
場面によっては5人ほどで掛け合いをされていました。つまり演目によるのか。

語りは前回観たときほどには感動しませんでした。
もちろん良かったのですが、たぶん前回の人はめちゃくちゃ上手かったのだと思う。

人形は可憐ですね。
女郎さんや町娘だけでなく、おばあちゃんや相撲取りの大男ですらどことなく可愛い。

動きのみごとなこと。
型で見せるのですが、ほんのわずかな首の傾げ方などで悲しみも喜びも伝わってくる。
この「伝わる」というのは演じ手の技量もさることながら、笑顔の中に悲しみをすら受け取ることができるような日本人のメンタリティあってこそなのかもと思いました。

『双蝶々曲輪日記』はなかなかにぶっとんだ話でした。

「2人殺すも4人殺すも同じ」とかないからー!
しかもついでで殺された2人はさっきまで仲良く飲んでた相手じゃないのかー!

金の包みを投げつけられて顔のほくろが消えるとかないからー!
どんだけ強く投げつけたの!

ただ、ご都合主義もめちゃくちゃなぶっとび加減も、おそらくはこの作品に限らないんですよね。
文楽にしても歌舞伎にしてもこんなもんだ。
こういうのに比べりゃヅカ作品のめちゃくちゃさなんて可愛いもんだ。

終演後に売店で買った自分用土産。

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ハガキとシールです。
『風の次郎吉』っぽいかなぁと思って。

といって、お手紙を出すあてもないのだが。

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