『シアターガイド』2014年11月号

宝塚一般,雑誌・書籍

「だから明日も夢の国」が演出家・大野くんの回です。
面白かった。

インタビューのテーマは「日本物」。
こんな話が出ていました。

・『一夢庵風流記 前田慶次』のラストのセリフ(散らば花の如く。愉しゅうござるのう!)は稽古場では3回くらいしか言っていない。
はじめはもう少し固い言葉だったが、稽古場のえりたんが楽しそうで、下級生と交流している姿を見て変えた。

・「稽古で(出演者から)出てきたものを見て考えて、さらにホンを直したりするので、言ってみれば役者と一緒に当て書きしているようなもの」。

スタッフからは「お前が最終稿と言って渡す台本は、すぐに役に立たなくなる」と叱られるそうな……。
(想像がつきすぎる)

・『虞美人』のとき、まっつに妙な色気があるなと感じた。
『若き日の唄は忘れじ』の武部がもうちょっと色気があると面白いなと感じていたので、再演のときはまっつが演じるということで結構膨らませた。

・「日本物は特に経験が物を言いますし、役者間で継承しているものも多いので、それが途絶えないように続いてほしいですね。」

役者間の継承、というのが宝塚のシステムの良さでもあるんだよね。
そこに言及するあたりが宝塚の演出家だなぁ。

・大野センセイは大学院までは美術方面に行くつもりだった。
飲みの席で指導教官と大げんかして、帰り道に読んだ「ぴあ」に演出家の募集広告が載っていたので応募した。
つまり、応募自体は完全に勢い。

――大野くんは武蔵野美大の大学院中退です。
「指導教官と大げんかして」っていう理由がね、すごく大野くんだなと。
血の気が多いというかなんというか。
そりゃ毎年の新年挨拶もやらかすわけです。

勢いでもなんでも、宝塚にきてくれてよかった。

・中世を舞台にしたショーを作ってみたいのだそうな。
日本の中世かな?
楽しそうです。

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