『第二章』感想・1

星組,専科

専科さんと星組娘役4人のみで演じられるバウホール公演『第二章』10月12日(土)14時30分の回を観てきました。

原作がニール・サイモンということもあって『おかしな二人』的なドタバタ抱腹絶倒系コメディかと思いきや、しんみりした中に笑いが散りばめられた大人のコメディでした。

登場人物はみな年齢を重ねた大人。
大人だからこそ、失われたものへの惜別が大きい。
その苦しさが伝わる舞台でした。

とはいえ、ちゃんと人間の力強さと希望のある終わり方をしてくれるので、とても気分がいいです。

フィナーレさえなければ。

小公演でフィナーレがあるとお得感があるものなんですが、今回に限っては台無しにするものでしかありませんでした。

彼女らが歌っているものがなんなのか私は残念ながらわかりませんが、それまでのいい雰囲気をぶち壊し。
ダーイシの悪ふざけが炸裂したものと感じました。

客席後方上手側からじゅんこさんが、続いて同下手側からわかばが登場。
デュエットするんですが、なんだか素人のカラオケを聞かされてる気分。
歌唱力うんぬんではなくて雰囲気的に。

じゅんこさんが芝居では使っていなかった口ヒゲをつけているのも意味がわからない。

続いてねねちゃんのソロ。
衣装は裳(って言わないだろうな。後ろだけ長い裾になってる)がついてるミニスカです。
それでガンガンに歌い踊る。

『REON!!』のワンシーンを観ているようでした。「星メドレー」のあたりね。
あの公演は大好きでしたが、テイストが違いすぎるものが混ざっていて食い合わせが悪い。
芝居の香気を消すものとしてしか働いていません。

理事様のソロと、続く理事様とねねちゃんのデュエットは悪くなかったんですが、それまでの2曲で下がり切ったテンションは容易に復活しません。
うんざりした気分のまま、少々の口直しを出されたようなものです。

とは言え、たぶん客席は盛り上がっていました。
手拍子も大きかったですし、大笑いしてらっしゃる方も隣においででしたから。

月曜日にもう1度観てきます。
もしかしたら、2度目には慣れてのれるのかもしれません。

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