星大劇版ロミジュリ感想・8

2020-12-14星組公演感想,星組,専科

・ヒロさんのキャピュレット卿も召使の女の子にちょっかい出してる浮気者。
しかし女の子たち同士が険悪でないあたり、上手にやっておいでのようだ。

ヒロさん比で歌はよくなかった気がする。(6月1日の話)
お体の不調でなければいいけど。

・コロちゃんのキャピュレット夫人は好きだわー。
やっぱり毒気と色気がないとねぇ。

「女の本気」が見ていて気持ちいい。たとえティボルトに相手にされていなくても。

彼女は終始夫を軽くみているんだよね。
夫への視線が冷めている。

ジュリエットが反抗する場面、金持ちのパリスとの結婚をすすめつつも最初はそこまで本気じゃない。計算しつつ、ほどほどに夫に合わせている感じを受ける。

その彼女のスイッチが入るのはジュリエットがロミオのことを口にしたとき。
「娘のため」「女は早く結婚するもの」「お金」よりも、相手が「愛するティボルトを殺した仇」であることが許せない。
スイッチが入ったキャピュレット夫人の迫力たるや……!

恋に血をたぎらせる女性でした。

・1日の11時公演、べにーティボルトの投げ返した花がバルコニーの柵の外側に乗ってしまいました。
すごいバランスでひっかかってるの。
コロちゃんは「どうしよう…」的に取ろうか取るまいかしばらく悩んでたんだけど途中で諦めてましたね。

次にキャピュレット家のシーンになったときはその花のゆくえが気になって仕方なかったわ。

・まさこの大公の感想を一言でいうと「歌が棒」。
うん……まぁね、まさこだもんね……。

2幕などは彼女の歌のアレさゆえにかえって「大公って歌いっぱい歌ってたんだな」としみじみしました。
普通に歌えるキャストのときには思わなかったぞ。

ビジュアルはいいんだけどね。
ヒゲなしでも貫禄ばっちり、街を治める領主に見えます。

悩める大公でした。
この街をどうにかしたいのにできない、その無力感に焦れ、叫びをこらえているように感じました。
ゆえに、「大公閣下の裁きは情けあるお沙汰」というのを皮膚感覚で感じました。

0