『南太平洋』感想・6
●真風のジョセフ・ケーブルはよかったです。
ブラッディ・メリーが娘のリアットの婿がねにと目をつける美しさと、最初はそれを歯牙にもかけず淡々と受け流していく高貴さがありました。
若くして中尉になるだけの落ち着きも。
理事様のエミールとは親友になる。
国も、思想も、生き方も、おそらくは年齢も違う2人。
彼らがどこかで「通じ合える」気がするのは、たぶん2人とも「白い」からだろうな。
白くて、ナイーブで、それが互いに反射しあってる印象。
彼がリアットにのめりこんでいくところが好きです。
親の言うことを聞いてまっすぐに軍人の道を進んできた彼が、南の島の熱に灼かれたようにのめりこむ少女。
きっと彼がはじめて見る「世界」だったはず。
●リアット役は綺咲嬢。
ほとんどしゃべりません。たどたどしい「チュウイサン」と、たまにフランス語かなにか(忘れた)。
ジョセフとは母国語が違うから言語での意思の疎通がほぼできないのね。
この「ほぼしゃべらない」というのが、すげー正しい演出だな! と思いました(笑)。
そして真風との体格差、顔の大きさの違いがリアル男女のようだったよ……。
「ハッピー・トーク」のおしゃべりする手話みたいな手つきは真似して遊びたくなります。
●エミールの子供2人はかーわーいーいー。
男の子が城妃嬢、女の子がぴよぴよちゃんです。
ぴよぴよちゃんは子役何回目だ? 動きがめっちゃこなれてたぞ!
●現地のエミールの使用人(だよね?)・ヘンリーは夏樹くん。そのカッコ、似合うなぁ。
ううう、しかし歌を聴きたかった。
今回、彼以外にも歌える人が脇にたくさんいたんだけどソロはないんだよね。
ワンコーラス分ソロをもらえるのがいいとこ。
星組子の無駄遣いっぽくて残念だったわ。
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