月組『ベルサイユのばら』-オスカルとアンドレ編-感想・7

2021-02-13月組公演感想,月組

アンドレの役替わりに伴って、それ以下の配役でもキャストの役替わりがありました。

●ベルナールさんについて。

みりおのベルナールは革命が成功しそうでした。(実際成功するけど)
地に足がついていて、民衆の生活苦から革命を立ち上げ、着実にそれを成し遂げていく。

それに対し、みやるりのベルナールはドリーマーな感じでした。
理想を求めて、苦しい現実を「あるべき世界」にするために革命をすすめていく。
少し危うい感じがして、「きみ、革命が成功してもこのあと大変だよ。ロベスピエールがすごいことになるから」とポンと肩を叩きたくなりました。

みりおのほうはあまり肩を叩きたくならないんだよね。
ロベスピエールがこのあとどうなろうと、とりあえず現状を打破しないことにはなにもはじまらないから…。

●ジェローデルさんについて。

みやるりのジェローデルが少女マンガだとしたら、たまきちジェローデルは劇画っぽい感じでした。
ビジュアルが特に。

みやるりジェローデルは乙女の理想を見せてくれていて、結ばれはしなかったものの、こういう人に愛されるのは幸せだろうと思えるような甘やかさがありました。

「受け取って下さい。愛の証です」という身を引く場面がすごくハマる。
オスカルを理解しようとする誠実さもある。

対し、たまきちジェローデルにはあまり愛を感じません。
オスカルの考えはたぶん一生理解できないし、する気もない。結婚もプロポーズもきっと貴族としての身分上のもの。
1幕終わりのところなんか完全にブイエ将軍寄りだったもんなー。

ファンにあまり好まれないタイプの役作りだとは思うけれど、それでも「なにもかもがオスカルたちを中心に世界が回っているわけはない」というある種の現実味があるなと感じました。

ベルばらを「オスカルとアンドレの愛の物語」としてみるならばみやるりバージョンのほうがいいだろうし、貴族社会の崩壊などの社会的な方向を中心にみるならたまきちバージョンはすごく面白いと思う。

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