『JIN-仁-』感想・2

雪組,専科

個人評みたいなもの。
並べてみたらろくなこと書いてないのはすいません、わりといつものことです…。

●ちぎたさんの龍馬はダーイシ作品のようなおもむきだったなぁ。
ってようするに『維新回天~』ってことか。(新公やってたな)

面白いけど、なんかどっかで観たことある感があります。
物語の中で求められてる役割は果たしてるし、芝居が悪いわけではないんだけど「あー、また今回もこんな」って思ってしまった。

とはいえ、龍馬さんはかわいいです。
仁先生を斬ろうとしたのにあっさり親友ぶってるところとか、むつかしいことは考えなさそうなところとか。

斬られて死ぬ場面、ぷるぷるしながらゆっくり倒れる様子はうっかり笑いたくなりました。まじめな場面のはずなのに。
マネしたくなる種類の面白さだ。

●みっちゃんの勝海舟は、舞台で浮いているように見えた。

回りがテレビドラマの時代劇だとしたら、みっちゃんは一人明治座(明治座に足を運んだことはないので、ただのイメージですが)。
重くてウェット。

セリフ回しなどはうまいけど、でももうちょっとなんか…。
舞台は一人で成立しないのだから、合わせてほしい。

歌がいいのは言うまでもない。

●ともみんの火消し・千吉やせしるのスリのお駒はいてもいなくてもいいような役。
特にお駒なんか、この舞台上ではスリである必然性皆無だもん。
ただ役がついてるから目立つけどさ。

もちろんこれは出演者の問題じゃなくて、演出家の問題。
でもって、出演者に役がついていてワンサ扱いじゃないというのは、宝塚的にはすごくいいことなんだろう。
作品のトータルバランスは崩れてると思うけど。
――むつかしいことを考えずに、江戸ショーだと思って楽しめばいいのか……?

それはそうと、ともみんが火消しというのはハマりすぎてて面白いな。
体温高いもん。まんまや!

でも火消したちが銀橋で歌うところ、ともみんの「見せてやるよ」が、最後「やるよホ」ってヨーデル化するのをどうにかしていただきたい。
面白すぎるから。

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